M国…
世界の中でもトップクラスの平和を保っている国だ
もちろん戦争に駆り出されることは少なくない。その時は8人の幹部たちが主に動いて統率を取っている
今日はその8人の幹部達の紹介をM国の総督と共にお送りしよう
hr 「うわぁぁぁぁ…疲れたあぁぁぁ」
そう呻き声をあげながら机から顔を上げたのはこの国の総督だ
hr「書類とずっと向き合って何時間も動かずに過ごすのほんとダルいんだけど…」
hr「誰だよ…こんな量押し付けてきたやつ」
本当は重々承知している
自分が後回しにしていた書類が今になって牙を剥いてきたのだ
hr「ガチ限界…。もう疲れたし全員の部屋巡って遊んでこよっと。」
そう思い総督室を出る
まずは食堂に向かうことにした
いつも食堂に取り憑かれたかのようにやって来る幹部が1人いるため会える可能性がだいぶ高いと思ったからだ
hr「あいつ食堂いるかな〜…」
そうぼやきながら食堂の入口の大きな扉を開ける
軍の幹部が集まっているは少し前に増設された新館ではあるがだいぶ所々が廃れてきている
この食堂の扉も大きなきしみ音をたてている
ギイイイイィィィ
hr「うわ、うるさ…。お金余ってたらこっちに使って貰えるように交渉しよ。」
そう独り言を呟いているとキッチンの方から声が聞こえてきた
so「あれ、はるさん?」
hr「やっぱりお前はここにいたかw」
M国の軍の幹部の一人、食欲が凄まじくたまに意味不明な行動を繰り返すような奴だ
けどこいつは毒に関する知識を持ち、軍部が使う武器の修理や管理をしたりと見えないところで頑張っている
しかも薬学の知識が少しあり、軍部の中や街で怪我人が出た時には救命したりと意外と侮れない
あと軍隊のイメージをあげてくれるのも此奴だ
よく一般兵達とご飯を食べに行ったりしている様子が伺える
M国の幹部として欠かせないメンバーの一人だ
so「はるさんもご飯食べに来たんすか?」
hr「え、俺は書類から逃げてきただけ」
so「あー…あはは。そういやまだいっぱいあったすねえ」
hr「お前終わらせたか?」
so「もちろんまだっす!」
hr「やっぱりか…。早く終わらせといた方がいいと思うぜ。誰かさんからお怒りの言葉受けることになると思うから…w」
so「確かにそうっすね…。ご飯食べてから頑張るっすw」
hr「俺も気分転換終わったら頑張るわ」
so「あ、あとこの前頼まれていた武器の修理終わったすよ」
hr「お、マジ?また後で取りに行くわ」
so「了解っす」
hr「じゃあ俺他の奴らのところに行ってくるわ」
そう言って食堂の扉を閉めて長い廊下に出た
食堂は普段朝の7時、昼の12時、夜の19時に基本的には開いているが彼奴のように隙を見て忍び込んでいる奴もいる
まぁ全然普通に開放されている時も多いが…
食い意地はりすぎだろ…w
そう思いながら長い長い廊下を歩いていると二人組の話し声が聞こえてきた
曲がり角を曲がるとそこに二人がいた
hr「よ、お二人さん!」
km「お、はるてぃーやん!」
?yu「ちょうどいい所に!」
hr「なんか用か?」
km「ちょっと訓練に関することを話したいだけやで」
hr「なるほどな」
?yu「お願いですのでこれ以上訓練の負荷をかけないでくださいね…?」
hr「それはこむぎの裁量だろうなw」
?yu「出来るだけ緩めでお願いします…」
km「そんな手加減はせえへんで?」
?yu「終わった…」
hr「ドンマイw」
km「そういやはるてぃーはなんの用で来たん?」
hr「俺は書類から逃げてるだけだから。その口実として全員に会いに行こうかと思ってる」
?yu「ちゃんと仕事しないとまた怒られますよ…」
hr「分かってるってw」
km「次は誰のところに行く予定なん?」
hr「うーん…きゅーのところにでも行こっかな」
?yu「へーwきゅーちゃんの所にか〜」
km「こいつ何言ってんねんやろなw」
hr「ん?え、どゆこと?」
?yu「もー!気づいてくださいよ!僕はゆーまくんじゃないですよ!」
hr「え、えええええええええ?」
km「お前鈍感すぎやろw」
hr「だって全然わかんなかったぜ?」
kyu「やった!はるさん騙せて嬉しいです!」
hr「さすが怪盗十二面相って二つ名が付いただけあるな」
kyu「その名前恥ずかしいんでやめてくださいよ…」
km「え、俺はええと思うで?」
hr「いい感じに煽れる材料になってるしな」
kyu「それディスってるよね?」
hr「まぁなw」
km「ちなみに本物のゆーまくんなら地下におるはずやから」
hr「おぉ…なるほどな。確かにゆーまに幾つか依頼してたもんな」
kyu「もしかしたら今日のは苦戦するかも〜って言ってたんで怒りを挑発しないようにしてくださいよ?」
hr「分かってるわかってる!」
そう軽くあしらうと二人のもとを離れた
あの二人もこの軍の幹部だ
こむぎは軍の戦闘訓練、強化運動といった軍の戦闘力をあげるためにこの軍では動いている
もちろん訓練は俺達幹部もやらなければいけないがその量が尋常ではない
腹筋100回…×5セットとかが普通に存在している
けど、そのお陰でM国の軍事力、戦闘力は他の国よりも秀でていると言っても過言ではないぐらいにまで成長した
あとは模擬戦の相手や一般軍隊の兵士たちの相談に乗ってあげたりと見えないところでも頑張ってくれている
そして先程俺をまんまと騙しやがったこのピンク
いつもは訓練で一番最初に脱落したり、100枚中100枚に訂正箇所がある書類を作ったり書き上げたりする此奴もM国の幹部だ
主に情報収集を行っており、いつも変装をしてターゲットに近づいている
大抵の人はこいつの嘘で創り上げた経歴や立場に騙される
此奴の嘘は幹部の俺らでさえも見抜くことが出来ないほど完璧で非の打ち所が無かったんだ
まぁ書類の出来は置いといて…
hr「地下ってことは彼奴に話しかけたら殺させるかもしれないな…」
そう呟いた後に大きくため息をついて地下への階段を下っていくのだった
コメント
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最高ー!うちもゆーま君かと思ってたwまさかの!きゅーちゃんなんて!たしかに?ついてたから怪しいなとは思ってたけど!投稿お疲れ様です!続き楽しみにしてます