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主要登場人物一覧
望月輝人(37)…3代目主人公 国家保安庁特殊科特例組織機動急襲捜査部隊長
片倉陵(32)…国家保安庁特殊科特例組織機動急襲捜査部隊主任
河内慶六(34)…国家保安庁特殊科特例組織機動急襲捜査部隊員主任
永井大介(30)…国家保安庁特殊科特例組織機動急襲捜査部隊員
浦渼祐輝(44)…国家保安庁特殊科特例組織機動急襲捜査部隊員
海野崇(25)…国家保安庁特殊科特例組織機動急襲捜査部隊員
北海遼(23)…国家保安庁特殊科特例組織機動急襲捜査部隊員
赤木龍一(58)…国家保安庁3代目長官
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「どれだけ待たせるつもりだ?」
「申し訳ございません」
「なんのためにセレクションを開いたんだ?とにかく後1ヶ月以内にあと一人を見つけ出せ」
「はい」
朝から、赤木は望月を長官室に呼び出していた。
最終選考に残った者たちから次々と辞退の電話がかかってきておりその影響で後1人を探すのに時間がかかっていた。
その頃
特例組織機動急襲捜査部隊の待機室では最終選考に残った隊員らへ順番に電話をかけていた。
そんな中、1人なかなか連絡が取れない者がいた。
その頃、ある男はある事件の現場に出動していた。
「もう1週間か。体力がもうやばいぜ」
支援機動部隊員の1人が呟いた。
「元気出せよ。俺なんて今3週間連続で出動中だぜ?」
北海が言うと男は驚きの表情を見せた。
「マジで?」
「支援機動部隊ってどっかで事件が起きる度に任務の補助に回らないといけないから、ほかの部隊と比べて中々休めねーんだよな。」
「まーな。」
北海らが出動していた事件。それは、とある離島で行っている行方不明者捜索だ。ここ半年で2桁ものの人数が日本本土から突如行方不明になっており日本各地の離島に総監本部は特殊科及び警備科の隊員らを派遣した。
極秘任務である事からスマホなどは全て総監本部に置いて任務にあたっている。
「北海お前、なんか特殊科に新しく創設された部署のセレクション受けてなかたっけ?その連絡とか大丈夫なのかよ?」
「目の前の仕事に集中するだけだよ。とにかくさっさと見つけないと」
北海らが離島にいる頃
望月と片倉は、支援機動部隊の待機室にいた。
「日本本土から突如行方不明ですか?」
「はい。現在、日本国内には3桁を超える犯罪組織が存在してると言われています。その中でも離島を拠点にしている犯罪組織も多くそういったグループによる犯行と我々は見ています」
支援機動部隊長から話を聞きながら望月は、待機室を見渡した。
「ところで北海に何か用ですか?」
隊長が聞くと片倉が反応した。
「我々は北海を仲間として新たに発足される特例組織機動急襲捜査部隊に入れたいと思ってます。そのために彼と連絡が取りたくて」
「そういう事ですか。任務がいつ終わるか。私には分からないので…」
「なんで隊長さんが把握されてないんですか?」
望月が聞くと隊長は小声で話し始めた。
「実は法務省と防衛省による合同での主導で行われていまして、いつ何が行われるか、全く知らされていないと言いますか。」
「そうですか。どこの島に彼がいるのかも分からないと?」
片倉が聞くと隊長は頷いた。
「ご協力ありがとうございました」
そう言い望月は部屋を後にした。
「おい。どうする気だよ?このままじゃ見つからねーぞ?」
片倉が聞くと望月はにやりと笑った。
「普通だったらな。」
「あ?何が言いてーんだ?」
「俺らの同期で防衛省統合幕僚監部に行った奴がいるだろ?」
「そんな奴いたっ……、あっあいつか」
「久しぶりだな。相変わらずぼそっとしてんな。」
片倉は松山を見ながら言った。
「久しぶりだな。で何の用だ?忙しいんだけど」
「あ、わりーな。ちょっと人を探しててさ、そいつ今法務省と防衛省が合同で行っている離島での行方不明者捜索に携わっててさ、北海遼っていうんだけど、そいつどこにいるかわかるか?」
望月が言うと松山はため息をついた。
「知ってても教えれると思うか?極秘で行われてるんだ。」
「そうだよな。わりーな」
そう言い立ち去ろうとした望月に松山歯声をかけた。
「そんな簡単に諦めんのかよ。」
「え?」
「北海だっけ?どこにいるかぐらい教えたるっつーの。同期だろ」
「松山……」
「ちょっと待ってろ。調べてくっから」
そう言うと松山はその場から走り去っていった。
「あいつ成長したな。なんか頼もしく見えんな笑」
片倉が呟いた。