「桜へ至るやすらぎを。」 🌸、📢
ーいるま視点ー
「桜ってなんで春に咲いてすぐに消えるんだろうな…、?」
「そりゃ、桜だってきっと大変なんでしょ~、w」
「そういうもんか?w」
「そ~ゆ~もんよ、w」
高校卒業式
穏やかな風が吹いていて澄んだ空をしていた…そう、絶好な卒業式天気だった。
校門前で卒業祝いの写真を撮る人、学校を撮る人…、と人の風向きも右往左往していた。
その中で俺達2人は今日で最後ではないが、話し、笑って普通の日常のようだった。
その人は……桜のように儚く…すぐ消えてしまいそうな笑顔だったことを覚えてる。
「俺達、大学同じだからこれからも仲良くしような!!!」
「当たり前だろ?w」
澄んだ空……それはいつしか曇っていった。
「今にでも雨降りそうだな…」
「ほんっとに…、俺達の卒業式なのにな?w」
〝俺達〟この言葉で此奴を信じてしまっていた。
大学2期
「…大学やめた」
「……は、」
「なんでだよ…!? 」
「ずっと俺達で一緒にいような…って…、約束…したじゃん、」
「…もう決まったことなんだ…。 」
「…悪い。 」
「いるま…、今までありがと」
「……お前なんかっ、…信じた俺が悪かった、ッ……!!!」
「ぇ……」
「もういい、…」
「いなくならっ、…早くいなくなってくれ……。」
「…ほんとに、…ごめん」
「そういうの…、いらねぇからっ、…」
「……バイバイ」
言葉の意味なんて考えることなんかしなかった。
絶好の日に絶交した俺達は2度と会うことはない……。
つまり、完全に縁を切ったのだ。
実を言えばもうあいつのことなんか覚えてない。
名前だって……姿だって。
ただ1つ…覚えているものとすれば耳に短冊のような飾りがついていた事…。それだけだ。
桜のような儚い笑顔……もう見れないし…、見たくない。
読んで頂きありがとうございました~!!
コメント
39件
本当に神作やん 書くの上手すぎガチで尊敬
はーちゃんの通り、安定の神よほんとに(( 内容も儚くて好きやし、題名のセンスもあるし、内容と題名もとても合っていると((