蘭this
懐先生、面白い人だったな。
生徒に人気があるのも分かる…気がする。
けど、あの先生は俺の噂を知らないからあぁ接してくれているだけだろう。知ったらどうせ…
俺の家は質が高く高級な白いマンション。
わざわざこんなとこ住む必要は無かった気がするけど。このマンションはあまり人が住んでいない。しかも部屋一つ一つが完全防音な為、安心して生活出来る…らしい。俺にとってはすちと2人きりという現実感が増すだけだけどね。
このマンションは俺には監獄にしか見えない。
すち「 らんらんお帰りー 」
らん「…ただいま。」
玄関に入って早々兄は抱きついてくる。
らん「…っ」
そして俺の顔に手を添えると、顔を近づけた。
らん「ぅ…ん、」
すちは舌を俺に絡めると、何かを俺に飲み込ませた。
すち「らんらん、学校は楽しかったぁ?」
視界がぼやけて、体がふらつく。 すちに支えて貰えなければ立てていないだろう。…薬かよ。ふざけんな、
すち「ごめんねぇ〜、でも我慢してくれない?らんらんの居場所はここだけだから。」
く、そが…。ほんと、意味わかんない
すちthis
らんらんには即効性の睡眠薬を飲ませた。 今は俺の腕の中で綺麗に眠ってくれている。 らんらんは悪くないの。全部…この世界が悪いんだから。たかが世界がらんらんを引きずり込まないでよ。らんらんより下の癖に。
盗聴器とGPSをらんらんの身体の中に埋め込むことにした。自分が傷つくのが嫌ならんらんにはぴったりな方法。でも埋めるなら…。 簡単には無くならないところが良いよねぇ。 首は確定で…耳…指、脚。別に何処埋めたっていっか。
耳と脚はいざ切った時…らんらんが逃げにくくなる。五感と四肢を失ってしまえば もうそれは人間という個体ではないだろうね。
さて、設定はしたから…あとは機械に任せよ。
俺には全ての人間がIQ3のサボテンにしか見えない。いや…それより低いかもね。
皆行動がワンパターンで、行動が俺の想定内。『人間ならこうする』という公式を何度もなぞっているだけ。同じことを何回も復唱するのって…飽きるでしょ?自分が何を言ってるかも分かんなくなっちゃうじゃん笑。
それを見ている人間も…崩壊しちゃってるんだよ、この世界。でもまだらんらんは壊れてない。ずっと使い続けて来たけど汚れないし頑丈な玩具。凄いよ…らんらん。ボロボロの土台の上でまだ立っていけるんだね。
君は所詮、子供に弄ばれる玩具にすぎないのに
蘭this
目が覚めると、柔らかくてふわふわの、慣れた感じがした。
俺はベッドの上にいた。少し体に違和感があった、思うように動かせない。自分の体も操作できない人生なんて送りたくないんだけど…くそが…何したんだよ彼奴。
首を回すこと、手を動かすこと、座ること。 今俺は唯寝っ転がっているだけで何も出来ない。ぎこちなくて、本当にこの体は自分の体なのだろうかと疑った。
緑の髪、黒のメッシュ。赤い瞳。 それを見た瞬間、俺は生きているんだと、分からされてしまった。
すち「らんらん、おはよう〜。え、身体に違和感を感じるって?」
まだ何も言ってないんだけど?でも、少し安心した。すちが話し掛けて来るのなら、俺は俺なんだろう。
すち「それに関しては大丈夫だよ〜。すぐ動かせるようになるし、感覚がないのも今だけ。」
良かった…、何個かの骨無くなったんじゃないかと思った。
すち「♪」
すちは感覚がない俺の手首を触りながら微笑んでいる。悪魔より悪魔してるだろ。 すちの触り方は毎回優しく、時に怖くなる。首、腰、脚、耳。何故すちは俺を触りたがるのか。こんなつまんない男の体…何が楽しいの。
すち「あれっ、らんらんどうして俺の身体触りたがるのかって顔してるね〜…笑」
やばい怖い今すぐ帰りたい
すち「愛しているなら…自分の物なら、例え世界が壊れても、何をしてもいいんだよ〜。」
『自分の玩具はちゃーんと管理しないと、ね?すぐ誰かに取られちゃうもん笑。』
すち「園児がやるような下らない玩具の取り合いはしたくないんだぁ〜。」
そう淡々と話すすち。
本当に今すぐ逃げたい、この世界から。 そんな考えを巡らせたって、死にたくないと言う自分は変わらないのに。
コメント
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すっちー… らんらん頑張ってほしいな!