🖤💚　チョコミントの日

スプーンですくったアイスを阿部ちゃんの口に入れる。

ご丁寧にこれもチョコミント。

すっかり溶け始めて柔らかくなっている。

💚「美味しいよ、めめも食べて？」

🖤「うん」

同じスプーンのまま一匙いただく。

普段あまり選ばないけど、たまに食べると美味しい。

🖤「ん、美味しい」

💚「でしょ？」

得意気な阿部ちゃんが可愛い。

もしかして、チョコミントの日に一緒にチョコミントを食べるためにあんなに念押しで予定を開けさせていたんだろうか？

そう思ったら、どんな小さな事も共有して楽しみたい恋人が愛おしくて仕方なくなる。

もう一口食べて、口移し。

アイスを取り合うように中で舌を絡める。

💚「ん…ふっ……」

アイスがなくなっても舌を吸う。唇を吸う。どこもかしこも甘い。

💚「はぁ……」

🖤「もう一口食べる？」

阿部ちゃんは返事の代わりに黙って口を開ける。

下唇の際まで覗いたはしたない舌にアイスを乗せて

🖤「次は阿部ちゃんからして？」

と催促すると、素直に応じた。