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【2話 処分】
カチャカチャ、キイイイ
研究員「おい、時間だ。全員出ろ….」
ミサ「はい…。」
?「っ……」
ミサ「ユウナ!早く出ないと処分される対象になるかもよ!!」
ユウナ「う、うん。」
研究員「早く出ろ。」
ユウナ「はい。すみません…。」
カツン…カツン…
研究員「お前ら、ここに入れ。」
ミサ「はい…….」
この部屋は10畳ほどの部屋の広さで、部屋の真ん中には分厚いガラスの壁がある。
向こう側の部屋は、穴が空いた大きな箱がある。
部屋は白い壁で白い床。そこには血痕が少しついている。もちろん箱にもついている。
今日、ここで処分される人間が何人か決まる。
私を含めここにいるのは15人。最低でも5人は生き残る。
今日の処分される人間が少ないことを願うばかりだ。
研究員「ハナ、ユキ、ミサキ、ヒロ、ユウマ、アキ。名前を呼ばれた6名の人間は今すぐ来い」
ミサ「!!」
ユキ「え…わ、わたし…..?ねぇ、ミサ怖いよ。処分される処分される処分される……」
ミサ「落ち着いて、、きっと大丈夫、名前を呼ばれてもそのうち1人〜3人は生き残るらしいし!でも
今呼ばれたのは6人….最低でも処分されるのは5人だから….今回生き残れるのは1人か…」
ユウナ「ああぁ、、選ばれなくてよかった…..みんな頑張って。この研究所は何がしたいんだッ!!変な薬を体に入れられて、食事は不味いし…もう嫌だ!」
ミサ「…..」
ユキ「それじゃあ行くね、またね…..ユウナも頑張って」
ユウナ「っ……..」
ミサ「ああうん、またね…」
研究員「早く行くぞ」
バタン!!
私たちは、こも分厚いガラスから処分される人間を見なければならない。
箱の中にも穴が空いていて、どこかに繋がってるのかもしれない。
ただ箱に入れる訳ではない。頭に何か埋め込めて穴に入れる。
埋め込まれた人間は、まるで感情がない人間のような表情をし、その場で崩れ落ちる。
その後どうなるかは分からないが、なんとか理性を戻すことも可能だとか….。
研究員「ん….?あと1人呼ばなければ。私としたことが忘れてしまった。」
キィィィ
研究員「ユウナ。臨時ですまないが、お前も来い」
ユウナ「え?」
ミサ「っ….!」
ユウナ「私もなの!?嫌だ!やめて!処分なんかされたくない!何されるか分からないやめて!」
ユウナは研究員に取り押さえられ、無理矢理連れて行かれた。
ユウナ「やめろ!お前ら離せ!何をしたいんだけ!イカれてる!この研究所はイカれてる!」
ユウナは研究員を蹴る。
研究員「お前!何様だやめろ!」
ユウナ「お前の方が何様だろ!気持ち悪い!離せよ!」
研究員「こいつをまず最初に仕留めないと….」
スッ…..グイッ……
ユウナ「ううっ………」
ミサ「ユウナ!」
ドシャッ!!
音と同時に、箱の底から**ズズズ……**という何かが動くような音が響く。
ユウナの体は抵抗もなく、ズルズルと中に引きずり込まれていった。
まるで、生き物が餌を飲み込むように。
研究員「お前たちは、“人間”としてここにいるんじゃない。
結果を出すための、数字だ。」
コメント
3件
うわ~ 続きが気になる!!