テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
小さい頃から、月彩と二人暮しのような家庭をすごしてきた。
親はお互いに浮気を認めており形だけの家族。
それが尚のこと、私が外に出て活発に動くなんて元気も気持ちもなくさせた。
今では、2人とも高校生だし なんて中学の時も言われたようなセリフを吐いて、両親共々家には月一回帰ってくるか。と言ったところだ。
あーぁ、憂鬱…!!
隣にいる夜月、さんがそう呟いた。
新学期早々、隣の席が女性だったのは当たりだが気まづい。
ねぇ、聞いてー?
ん?なにー笑
どうやら中学が一緒だったらしい友達と仲良さげに愚痴と思わしき話を話している。
こんなとき、愚痴は私に向かって言われてるのではないか。そう考えてしまうのが私の悪い所だと思っている。
だめだめ、…しっかりしなきゃ。
あ、天羽さん!
は…い?
何か用でもありますか?
…あれ、言い方きつかったかな?、
ごめんなさい!違うんですよ!
って、心の中で謝っても意味ないか…。
いや、あのー…天羽ちゃんって呼びたいなって思ってて…その、いいですか!!
、もちろんですよ!笑
やったー!!
今日はっぴーかも!笑
さっきと打って変わって、元気になる夜月さんはあの人みたいで。なんだかんだ、嫌いだと思ってたあの人がいる学校に来て、あの人に似ている夜月さんのことを可愛いなんて思って。
あ、天羽ちゃんも私のことなんて呼んでもいいからね!
はい。
あ、敬語!
全然タメでいいのにな〜笑
気が向いたら変えてね!
ありがとう。
そう返すと夜月さんは満面の笑みで頷いて友達の元に再度行った。
とことん、あの人に似てるんだよな…