テラーノベル
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「(私の名前はリデル。一話限りのモブだ。なんでモブが視点をもらえたか読者さんにもわからねぇと思うが私にもどうして私の視点がもらえたかわからねぇ)」
現在地はロスサントス。
アメリカで普通の名前をしている時点でモブではないしレギュラーキャラなのだが、残念ながらリデルが気づくのは後になりそうだ。
「(そんなモブの私にも悩みがある。ああ!どう考えてもメインキャラみてぇな奴らが2人も私の家に居候してやがることだ!)」
「どうか・・・したのか」
「考えてるリデルさんも大好きです!」
対照的な2人だ。
とてもうるさい。
あと私まだ7歳。なんでクロス(落ち着いてる方)はともかくシエル(騒いでる方)を養わなくちゃいけねーんだ、とリデルは思う。
現実は非情だ。
ロスサントスの時点で終わっているのに親不在という地獄の連鎖。
「顔色が悪いぞ」
と、リデルを心配してくれるのは白髪で翡翠色と赤紫のオッドアイなクロス。
本当はクロスは時空の管理者というすっごい重大な役割のキャラなのだが…どうしてここにいるんでしょうね?。
そして先程「大好きです!」と言ったのはシエル。
信じられないかもしれないですけど、落ち着いて聞いてくださいね。
実はシエルは愛の魔法使いなのだ。
魔法使いは魔法使いでそんなのファンタジーだけだと思うが、アリス・メメントモリとその他御一行がいる時点でファンタジーもクソもない。
なお、シエルは世界の全てが大好きで、シエルがいなくなると世界中から好きという感情が無くなる厄ネタでもあるのだ。
つまり世界の命運はリデルに握られていると言っても過言ではない。
まぁそんなことは梅雨知らず、リデルは能天気に「明日の学校、台風来ねぇかなぁ…」とおもっていた。
あとは…シエルに方にいつも乗っている、「伝書エナガ」、略して「伝書エナガ」(何も略せてない)のセレストぐらいだろうか。
正直言ってセレストさんが居ないと、この家のツッコミ役が不在なのである。
「でぇーじょぶでぇーじょぶ。明日の学校やだなぁって思ってただけだから」
みんな月曜日は嫌いなのである。
特に連休が明けた後は。
宿題嫌だ、やりたくない、と内心思っているリデルは案の定宿題が終わっていない。
「そうか。朝食はできてるぞ」
と、クロス。
リデルには甘いのだ。
だが。
「あだだだだだだ!」
クロスは許してもセレストさんは許さない!。
セレストさんは「宿題終わらせてから朝ごはんな」とリデルの頭をキツツキのごとく、つっついた。
まるでお母さんみたいである。
「学校がそんなに嫌いなのですか?」
シエルがトーストを齧りながらリデルに尋ねる。
学校に通ってない奴は学校に通ってる奴の苦しみがわからないのだ。
「えぇー…………嫌いというよりめんどくさい…」
リデルはセレストさんのつっつきが痛いので泣く泣く宿題を始めている。
おかしいな、セレストさんはシマエナガのはずなのだが…。
「へぇー。でもその宿題の紙の匂い大好きです!」
「世界を探してもそれが理由で宿題が好きな奴はお前以外いないだろうな」
リデルは冷ややかな呆れた目でシエルを見る。
「そんなことより・・・リデル・・・。最近、行方不明者が続出しているらしいぞ・・・。お前も、気をつけろ」
ロスサントスの週刊『ファステナブルファブリック山田』を読んでいたクロスがリデルに忠告する。
変な名前の週刊だが、アメリカ内の週刊誌の名前はこれくらい変な名前だ。
どうか慣れてくれ。
「気をつけるけど…それ大体カルト教団かヤクザとかじゃないか…?」
ロスサントス…というよりアメリカは弱肉強食。
弱いものは死に、強いものは生き残るという人間の風上にも置けない猛獣どもが住んでいる街なのである。
コメント
1件
あー、これ好きだ。モブの視点ってだけでワクワクするのに、時空の管理者と愛の魔法使いが7歳のリデル宅に居候してる日常のカオス感がたまらない。クロスはリデルに甘いのにセレストさんは容赦なく宿題させるお母さんポジションになってるのも笑った。シエルの「宿題の紙の匂い大好き」は世界でただ一人の感性だな…。不穏な行方不明事件のフリも気になる。続き楽しみにしてます!