テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
616
𝕽
学パロ zmem (続き モブあり)(学パロ要素皆無のデート編)
わんく
当日
俺は約束の時間より少し早く…いや、めちゃくちゃ早く来ていた。
案外時間は早くすぎるもので、今日なのか、と胸をドキドキさせながら見た目では平常心を保っているようにしている。
「…ちょい早く来すぎたかもしらんな…まぁええか…」
そう呟いていると、誰かが近づいて来た。
もしかしてエミさんか?
そう思いながら少し顔を上げると
「あの〜、お一人ですかぁ?良ければぁ、一緒にお茶でもぉしませんかぁ…?」
……誰やコイツ。
なんやねんエミさんちゃうんかい。
期待して損したわ。
露出の高い服を着て、わざとらしく上目遣いをしながら猫撫で声を出す女。
「…いや、待ってる人いるんで。」
冷たく温度の無い声でそう返すが女は諦めない。
「えぇ〜?そうなんですかぁ?じゃあ〜待ってる人が来るまで一緒にいましょう?」
そう言いながら俺の体に軽々しく触れる。
気持ち悪い。
俺の事触ってええんはエミさんだけやぞ。
服で隠れてはいるが、俺の体には全身鳥肌が立っていた。
「……いや、迷惑なんで。結構っす。」
興味無さげにスマホを見ながらそう答える。
しばらく女は「え〜」だの、「ちょっとだけ〜」だの一人で騒いでいたが、諦めたのか渋々帰って行った。
…ダル。
後でエミさんに抱きついて充電せな。
はよ来んかな…なんて思いながらキョロキョロしていたら、ちょうどエミさんが来ているのが見えた。
…ただ、ちょっと?いや結構変やった。
よそよそしい…?え、俺なんかしてもうた??
「おはよ、エミさん。来てくれた…良かったわ。てか、結構来る時間早ない?まだ全然時間ちゃうかったのに…」
「あ、おはようございます。ゾムさん。いや、それはゾムさんもそうじゃないですか…!私より先に来てましたし…」
エーミールはチラッとこっちを見てから、また視線をどこかに移している。
マジでどうしたんや。
「…あの、エミさん?なんかあったんか?やけになんか…」
「へ、?あ…いや…さっきのを、見てしまって…」
「…さっき…??」
「綺麗な女性と話してたじゃないですか…楽しそうに…」
「…は???」
は?楽しそう?あれのどこを見たらそうなるねん節穴すぎやろコイツの目。
「…はぁ。俺別にあんなやつの事好きちゃうわ。面倒くさいのが来ただけで俺は決して楽しそうに話してなんかない。断じて。絶対。」
エーミールにどんどん近づいて圧をかけながらそう言う。
てか、さっきのエーミールの言い方…嫉妬しとる…??
「あ、そ、そう…なんですね?…良かった…(ボソッ)」
「まぁうん…それよりもう遊園地行こうや!楽しみにしとったんよ今日の事!」
「あ、は、はい!そうですね…!」
遊園地に着くと、沢山のアトラクションが目の前に広がる。
ジェットコースターに乗れば、怖がりながらも期待しているような顔をして叫んでいて、お化け屋敷に入れば自然とくっついてエーミールが俺の服をぎゅっと握っていた。
(俺もエーミールもめっちゃ叫んだ)
そして、時間はあっという間に過ぎ、俺達は最後のアトラクション、観覧車に乗り込んだ。
「いやぁ、今日めっちゃ楽しかったな〜新しくできたアトラクションホンマにやばすぎて死ぬかと思ったわw」
「本当ですねぇ〜ゾムさんと来れて…良かったです。」
優しい太陽の様な笑みを浮かべながらエーミールは観覧車の窓から景色を見ている。
夕日がちょうどよくあり、エーミールの顔に優しく降り掛かっている。
そんなエーミールの横顔に見蕩れていた俺は、ハッとして頭を軽く振る。タイミングを見誤らないかとドキドキしている。
「な、なぁ…エーミール。俺な、お前に言いたいことあんねんけど…ええか?」
「言いたいこと…ですか?はい、何でしょうか。」
「…俺な、今日…めっちゃ嬉しかった。新しいアトラクション乗れて、楽しい時間過ごせて…俺一人やったら、絶対こんな楽しなかった。エーミールのおかげなんよ。ホンマに。…長なってもうたけどさ、言うわ。」
深呼吸を2、3回してから、エーミールをじっと見つめて震える口を開いた。
「俺、お前の事…エーミールの事、好きや。俺と…付き合ってください。」
言ってしまった。
今、この瞬間が永遠のように感じる。
でも、ええんや。
気持ちを伝えられただけで俺の心の奥がスッキリした。
ちょうどその時、てっぺんで観覧車が止まる。
綺麗な景色が広がっているのがわかった。
エーミールはと言うと、目を見開いていて驚いているのが目にわかる。
「すぐに返事はくれなくてもいい。せやけど…俺のこの気持ちを…ずっと伝えたくて…聞いてくれて、ありがとうな。」
「……わ、私の事が…好きって…それは、本当…なんですか…?」
「…ぇ、あ…ホンマや。本当に…エーミールのことが好き。嘘でもなんでもないで。」
エーミールを見つめながらそう言う。
エーミールの顔を見直すと…今にも泣きそうな顔をしていた。
「え、っ?!あ、ごめん…気持ち悪かったよな?!ほんまごめん…!」
「…ぇ?あ、いえ…これ、は…うれ、しくて…ッ私も、ゾムさんのこと…好きです。ま、まさか…両思いとは思わなくて…」
「…は?」
…両思い、?マジ、か…?!
「え、じゃあ…付き合って、くれるんか…?」
「…ずびっ、は、はいっ…私でよければ…喜んで…!」
なんだか変な感じだが、無事にエーミールと俺は、付き合えることになったのだ。
読んでいただき誠にありがとうございます。
気軽にコメント等もどうぞ!
最後ら辺は殆ど力尽きてます
すみません
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!