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こんにちは!圖阿です!
前回の続きからです!
どうぞ!
・・・
🍣side
🍣「う~ん………アニキたちとの合流時間までどこ行こうかなぁ…?」
🍣「この間は海に行ったし、その前は山に行ったし…………う~ん…」
兄弟との待ち合わせ時間までの間どこを回ろうかと考えていると大通りの方から何やら賑やかな声が聞こえてきた。
………行き先を決めかねていたし、行ってみるか。
そう思い俺は大通りの方に歩いていった。
🍣「………騒がしいと思ったら、最近来てる見世物小屋か……」
この町には先週から見世物小屋と呼ばれるサーカスのような物が来ている。
そういった物がこの国に来るのは珍しく、民の多くはそこに行ってる。
🍣「………あの見世物小屋どうにも胡散臭いんだよな」
見世物小屋は入場の際に金を取らない。
その上、あの見世物小屋はすべてが無料なのだ。
経営のためにはお金を取るべきだ。
それなのに、あそこが金を取っているところを一度も見たことがない。
🍣「親父に相談して、調査するべきだろうか………」
🐤「ねぇ、そこの人」
🐤「よかったらお1つ傘はいりませんか♪?」
🍣「え……?」
見世物小屋について考えていると、不意に誰かに話しかけられた。
声のする方を見ると、床に沢山の傘を並べ椅子に座っている女性がいた。
🍣「え…っと……ここで何しているんですか…?」
🐤「見ての通り傘を売っているんです」
女性は俗に言う傘売り娘のようだ。
🐤「お兄さん、よければお1ついかがですか?」
そう言って女性は並んだ傘を見せてきた。
どれもこれも緻密なデザインがされており、とても綺麗だった。
この辺りで売っている傘にはこのような柄はない……となると、異国から持ち込んだものなのか?
いや、それにしては傘のどこにも国のマークが入っていない。
🍣「……あの、この傘は一体どこで手に入れたのですか?」
🍣「どこにもなんらかの国のマークが入っていないのですが」
これほどの技術を持った人がいるのなら、是非ともこの国で雇いたいものだ。
貴族の多くは、このような緻密なデザインをよく好む。
上手くやれば、この技術は他のものにも応用でき、いい稼ぎにもなる。
………教えてくれるだろうか………?
そんなことを悩んでいると思ってもいない言葉が彼女の口から発せられた。
🐤「気に入っていただけましたか♪?」
🐤「それらの傘はすべて私が作ったものです。私は、旅をしながら傘を販売しているので、特定の国のマークがないんです」
🍣「………これらを……あなたが…………??」
🐤「はい♪自分で言うのもあれですが、手先が人よりも器用なもので」
そう言って笑う彼女がなんだか綺麗だと思った。
ポツッ
🍣「………?……雨…?」
そう言えば、城を出る時雲行きが怪しかったけな。
そんなことを考えていると雨はどんどん降りはじめ気づけば本降りになっていた。
どうしようかと考えていると、彼女が1つの傘を差し出した。
🐤「なに、ボーっとしてるんですか!?」
🐤「風引いちゃいますよ!!」
初めて聞いた彼女の大きな声に驚いた。
お淑やかそうなのに、そんな大きな声が出るんだな…。
そんな彼女の会って数分の自分を本気で心配する行動に……
俺は惚れてしまった
🐤「って、あなた聞いてるんですか!?」
🐤「あぁ、髪も服も濡れちゃって……💦」
そう言って布で濡れた髪や顔をふいてくれる彼女により一層惹かれた。
これが俗に言う、一目惚れなのかな…?
そう、心の内で笑いながら俺はあることを決めた
そうだ、結婚しよう
🍣「………ねぇ、君…名前は何ていうの?」
🐤「え?名前ですか?」
🐤「りうらですけど……いきなりそれがどうしたんですか?」
🍣「りうら…りうら…………素敵な名前だね♪」
🐤「????」
忘れないように何度もその名前を噛み締めるようにして名前を言うと、りうらは何もわからずに不思議そうにしていた。
そんな顔も可愛いと思ってしまうのは、俺がもうすでに惚れ込んでいる証拠なのだろう。
今まで、こんなことはただの一度もなかったのだから。
🍣「俺はないこ。………ねぇ、りうら………俺と結婚を前提に付き合って欲しい」
🐤「……………え!?……ど、どういうこと??」
🐤「じょ、冗談ならやめてほしいんだけど……」
🍣「冗談じゃない。俺は本気だよ」
🐤「そんなこと言われたって、会って数分で結婚を前提に付き合ってほしいなんて……変だよ」
🍣「そう思うのも無理ないよ。正直言うと、俺が一番びっくりしてるから笑」
🐤「へ?」
🍣「……今すぐに答えを出してほしいなんて言わない…けど、俺は諦めないから((ニコッ」
🐤「…ッ………!!////((ドキッ」
🐤「(なっ、何その顔!?さっきまでずっと真顔だったのに急に笑顔になるじゃんッ!!//)」
🐤「(ていうか、ドキッってなんだよッッ!?//初対面の笑顔だけでりうらもしかして惚れたのッ!?)」
🐤「(違うッ!!////そんなはずない!////)」
🐤「(こんな変なやつに一目惚れなんてありえないッッ!!////)」
………急すぎたかな?
りうら急に黙りだしたかと思えば、突然頭を左右に振ってるし………どうしたんだろう?
🍣「あの………りうら?」
🐤「はっ、はいッ!」
🍣「笑……なんでそんなガチガチなの?w」
🐤「そ、それはないくんが突然変なこと言ってきたからッ////」
………ないくん
え?今ないくんっ言った??
はぁ??可愛すぎんだろ
絶対結婚しよ
🐤「ッッッッ!!!!//////」
🍣「………?どうかした?」
🐤「な、なんなのほんとに!?////」
🐤「急に真顔になったと思ったら、可愛いとか結婚しようとか………そんな恥ずかしいことを平気でッ////」
🍣「あれ?…もしかして聞こえてた感じ?」
🐤「バッチリねッッ!!!////」
🍣「そっか♪」
🐤「なにがそんなに楽しんだよッ!?///」
🍣「楽しいんじゃなくて嬉しいんだよ♪」
🍣「りうらに俺の本音を知ってもらえたから、嘘じゃないか証明する手間が省けてさ♪」
🍣「これから沢山アプローチして、りうらに好きになってもらうから覚悟しててね((ニコッ」
🐤「なッ!!!!////」
🍣「じゃぁまたねりうら♪!傘ありがとう!大切にするよ♪」
🐤「に、二度と来るなぁあああああああッッッ!!!////」
これから、りうらに好きになってもらえるように頑張らないとな♪
🍣「〜〜♪」
続く
・・・
後半の方の🍣🐤の会話が書いてて楽しかったです♪
見てくださりありがとうございました!!