こんにちは!圖阿です!
前回の続きからです!
どうぞ!
・・・
🦁side
ないこたちとの待ち合わせ時間までの間、俺は何時ものように森を歩いてた。
この森には、小食動物から肉食動物など様々な動物が多く生息しており、一般人がここに入ることはほとんどない。
森にはほとんど人がいない。
いたとしても、動物を狩りに来た狩人ぐらいなため、森は静かで落ち着いている。
しばらく歩いていると不意に、何かが動いた気がした。
動物やろか?
疑問に思い、その場所を目を凝らしてよく見てみると、茂みに隠れて白いふわふわしたものが動いているのが見えた。
………うさぎか?
いや、それにしてはでかいか
………一様確認しとくか
🐇「…………ん?」
🐇「あれ?…こんなところに人がおるなんて、珍しいな…?」
茂みを掻き分けてみると、そこにいたのは人好きしそうな笑顔を向けて話しかけてくる女やった。
🐇「お兄さん、道に迷ってもうたんか?」
🦁「いや、俺はこの森を散歩してただけや。」
🦁「それより、俺はこの森で狩人以外の人を見ることは始めてなんやけど………」
🦁「こないな所で何してるんや?見た感じ、狩人ってわけじゃなさそうやけど」
この女が狩人じゃない場合、考えられるとしたら賊……もしくは、本当にただ道に迷ったやつのどっちかやな。
賊だった場合のことを考え、俺は女にバレないように身構えた。
どっちや………!
🐇「ウチはここにお花を摘みに来たんよ♪」
🦁「………はな…??」
🐇「この辺は、人があんまりこうへんから、お花が踏み荒らされたり、汚れたりしてなくて綺麗なんよ」
🐇「ウチは花売り娘やから、なるべく綺麗なお花を商品にしたくて、ここにおったって訳♪」
🦁「………なるほど……あんたは花売りやったんやな」
🐇「そうやで♪!…ところで、お兄さんはここに散歩しに来たって言っとったけど、よく迷わんかったな」
🦁「まぁ、俺は小さい頃からここによく、散歩に来とったからな」
🦁「迷ったことはあらへんよ」
🐇「へぇー…!お兄さん凄いな!」
🦁「凄いって……あんたも迷ってないんやから、別に凄かないやろ?」
🐇「いや、ウチは迷ってるで♪」
🦁「はぁ?…そやったらどうやってここに来たんや?」
🦁「この森はものすっごく入り組んでる上に、基本的に景色が変わらんから、迷ったら終わりな気がするんやけど…」
🐇「ふふん♪ウチには頼れる強ーい味方がおるんよ!」
そう言って女は俺に背を向けた。
かと思ったら突然大きな声で「らびまるーーーーーッッッ!!!」と叫んだ。
な、なんや…急に???
俺が困惑していると、どこからともなく、白い小さな物体が女の方に向かって飛んできた。
らびまる「毎回毎回、そのバカでかい声で招集かけるのどうにかならんのか?」
🐇「だってらびまる、こうでもせんと気づいてくれへんやん♪?」
らびまる「まぁ、そうやけど。……それより初兎、腹減った!人参よこせ!!」
🐇「はいはい、ほれ人参やよ〜♪」
なんやこれ???
俺は夢でも見とるんか??
飛んできた物体はうさぎだった……ただし
喋るうさぎだった。
喋るうさぎなんて、見たことも聞いたこともあらへんぞッ!
この女、もしかしておとぎ話の中に存在する魔女なんか?
魔女やったら、喋るうさぎと居ても不思議やない。
けど、そんなん非現実的すぎるしッ……あーもうッッ!!なんなんやこいつらは!!??
らびまる「……おい、初兎」
🐇「ん〜…?どしたん、らびまる?」
らびまる「そこにおるやつ誰や?見たことないやつやけど」
🐇「あー!この人は………………誰やろ?」
らびまる「💢……お前なぁ」
🐇「え、えっとその💦……こ、これから!これから自己紹介をしようと思ってたんよ!」
らびまる「…はぁ…お前相変わらず嘘下手やな」
🐇「う゛ー……ッッ……💦」
らびまる「あんた悪いな。こんなバカなやつに付き合わせて」
🐇「ら、らびまる酷いッ!!」
らびまる「お前は一旦黙っとけ」
🐇「………はーい………((ショボン」
こいつ、感情の浮き沈みだいぶ激しいな。
………にしても、この違和感はなんや?
この女と話取るとなんや、違和感があるんよな。
いったい………
らびまる「なぁ、あんた…名前なんて言うんや?」
🦁「え?」
らびまる「え?…やなくて名前を聞いてるんや」
🦁「あ、悠佑です」
らびまる「悠佑やな。俺はらびまるや」
らびまる「そんでこいつが」
🐇「初兎やで♪」
やっぱり違和感があるな。
らびまる「自己紹介も済んだところで、初兎。なんで急に俺を呼んだんや?」
🐇「えっと、実はかくかくしかじかで」
いや、それじゃあわからんやろ
らびまる「………おい、ちょっと待てや」
🐇「?…どうしたん?」
そりゃあ伝わらんよな
らびまる「初兎の話を聞く限り、こいつは俺の存在自体を知らないんじゃないのか?」
🦁「いや、なんでわかるんだよ」
らびまる「?…なんや?」
🦁「ぁ…いや、ナンデモナイ」
らびまる「………?なんで急にカタコトなんよ?」
やっべ声に出てた。
でも、仕方ないよな………かくかくしかじかで伝わるわけ無いやん。
らびまる「………まぁ、ええわ」
らびまる「ところで悠佑。あんたは俺がしゃべる理由について初兎から聞いたか?」
🦁「いや……聞いとらん」
らびまる「はぁ……やっぱりな」
🐇「あれ??ウチ、言っとらんかったっけ?」
🦁「言われてない」
🐇「あちゃ〜」
らびまる「あちゃ〜…やないッ!!たっくッ……相変わらず抜けとると言うかなんと言うか……((ハァッ」
🐇「ご、ごめんな、らびまる……💦!!」
らびまる「まぁ、ええわ。俺から話すわ」
らびまる「まぁ、理由つってもそんな大層なことじゃないんやけどな」
らびまる「俺は変異体や」
らびまる「こことは違う場所で俺は生まれたんやけど、気づいた時にはすでに喋ることができた」
らびまる「色々あって、初兎と会って今はこいつとおるっちゃうわけや」
らびまる「……せやから、初兎は魔女じゃあらへんで」
🦁「……ッ……!」
こいつ勘が鋭いな。
俺が魔女だと考えてたのに気づいとったのか。
にしても、突然変異か…………
らびまる「……このことを聞いて、あんたが信じるも信じないも勝手や」
らびまる「人間からしたら、喋るうさぎなんてただの見世物みたいなもんやからな」
そう言ったらびまるの顔がどことなく悲しそうな辛そうな……そんな表情に見えた。
……こいつらのことは信じてもええのかもしれんな。
🦁「……確かに、その話には信憑性が無い」
🦁「……けど、…俺はその話を信じるわ♪」
らびまる「……お前、結構アホやろ?」
🦁「失礼な!これでも頭はええ方や」
らびまる「それ自分で言うんやな」
🦁「うるせぇよ笑」
らびまる「………なんでこんな確証もない話を信じてくれるんや?」
🦁「なんとなくや♪」
らびまる「はぁ??」
🦁「俺は、その話が真実だと思ったから信じる。ただ、それだけや♪」
らびまる「お前、変なやつやな」
🦁「そうか♪?」
そんな話をらびまるとしていると、静かだった初兎が慌てたように言ってきた。
🐇「らびまる…!そろそろ帰らへんと、夕飯の支度に間に合わへん!!」
らびまる「もう、そんな時間か……ほな、悠佑。俺らは帰るわ」
🦁「おう♪きいつけて帰りや」
🦁「初兎も、らびまるおらへんと帰れんのやろ?」
🦁「お前もきいつけて帰りや♪」
🐇「………ぇ、………あ、うん♪じゃあな」
🦁「………?」
続く
・・・
………おかしいな
🦁🐇を他CPみたいにする予定だったのに、全然違うぞ
なぜだッッッ!!??
今度は発展させたいッッ!!
他CPみたいな赤面してる🐇ちゃんが書きたいッ!
見てくださりありがとうございました!!
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