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さのじんです
吉田さん視点
いつも通り楽屋入りしようと思ってたんだ。俺が1番早くてそれがルーティーンで。でもこの日だけは違った。幻聴なんかな?勇斗の声が聞こえる気がする
俺はそっと楽屋の扉を開けると、勇斗が1人でブツブツ呟きながら部屋の中を右往左往してる様子が伺える。こっちには気付いていないみたいだ
佐野:ぁあどうしよう、、深呼吸、、はぁ、、
いやいやいや、、何こいつ!不審者やん、!
こんな勇斗見たことがなかった。だから遂に気でもおかしくなったかと思い、マネージャーに相談するべきか悩んでると
不意に勇斗が立ち止まり、何も無い空間に向かって
佐野:仁人、ちょっと言いたいことがあって
俺の名前を呼んだ、、台本やその場の流れ以外で俺の名前を久々に聞いた。てか、言いたいことってなんだ??
しばらく勇斗は天井を見つめボソッと何かをつぶやく。そしてまた切り替えたように
佐野:吉田さん……大事な話がありまして
ヨシダサン、、??話さない期間が開きすぎて呼び方も忘れちまったのか?てか話って本当になに!!???
再び天を仰ぐ勇斗。何か考え込んでるみたいだった
そして
佐野:じーんちゃん!今までごめんね?
、、、なんかキモいけど、こいつは多分俺に謝ろうとしてるんだ、、どうせ勇斗のことだから悩んで眠れなくて、落ち着くためにメンバーがいない1番で楽屋入りしたのか、?
今まで無視されたこと、顔も見てくれなかったこと、色々あったのに、、俺は勇斗を無性に愛らしく感じてしまった
吉田:ずっと何言ってんの?
そして、考えるよりも先に声が勝手に出ていた
佐野:……え?
ゆっくり振り向く勇斗。その目は困惑そのもの。そりゃそうだよな、謝罪の個人練を1番見られたくない奴に見られたんだから。でも安心しろ?俺もお前のその行動が不審者すぎてちょっと引いてるから、俺も困惑した顔してると思う
佐野:……いつからいた?
吉田:うろちょろしてるあたりから見てた
俺がそう言うと勇斗は顔を真っ赤にしてしゃがみ込む。その反応が面白くて、久々に目を見てくれたのが嬉しくて、、
吉田:聞くつもりはなかったんだけどさ、俺の名前めっちゃ呼んでたよね?
佐野:……
吉田:話ってなに?
佐野:……
勇斗は黙ってしゃがみながら下を向き続ける。こいつ、照れてんのか?まずいな、煽りすぎて怒らせたか、?
俺も勇斗の目線に合わせるためにしゃがみ込んだ
吉田:ねぇ、勇斗教えてよ
ようやく勇斗がゆっくり俺のことを見る
佐野さん視点
はっっっっっずっかしいっっっっっ、、、
もう、なんでこうなるんだ、、まさか1番見られたくなかった仁人に見られてた、、もう、穴があったら入りたい、、
俺はとにかくこんな恥ずかしい顔を見られたくなくて、縮こまって必死に下を向く
吉田:聞くつもりはなかったんだけどさ、俺の名前めっちゃ呼んでたよね?
まじか、、そこも聞かれてたの、?もう、消えたい、、
吉田:話ってなに?
その声面白がってやがるな、、くそっなんで俺こんなかっこ悪いんだよ、、
すると影がゆっくり下に下がるのが視界の端に映り込む。そして、俺の正面からあの声が聞こえる
吉田:ねぇ、勇斗教えてよ
優しい声だ。この声、すげぇ懐かしい。安心する。酷いことしたのに、こんな近くに来てくれて、本当に良いやつ
あぁ、俺仁人のこと、、
ゆっくり顔を見上げると、そこには心配そうに俺のことを見る仁人がいた
この顔、この空気感、この眼差し、、、
俺は俺の中の答えがようやく出た
俺は仁人のことが
勇斗:好きだ
吉田:……はい??
ただでさえ大きな目をもっと見開く仁人に構わず、俺は全力で仁人を抱きしめた。あったかい。すげぇ愛おしい
吉田:えっ、、ちょっと
仁人が振りほどこうとするからもっと強く抱きしめる
佐野:本当に今まで無視してごめん。俺、仁人のことが好きになっちゃって、そんな自分を受け入れられなくて、分からなくて、仁人にずっと酷い態度してた。こんなこと言っても許してもらえるなんて思えないくらい、最悪なことしてた、、本当にごめん、、、
もう、何を言ってんのか分からなかった。でも、とにかく謝りたくて、自分自身のことが許せなくて、、
泣きながら俺は何度もごめんと繰り返した
仁人は俺の背中を擦りながら黙っていた
吉田さん視点
今、なんつった、、?好き、、?
頭が真っ白になってるのもつかの間、勇斗は俺に抱きついてきた。俺は尻もちを着いて、勇斗が俺に覆い被さるようにずっと抱きしめる。恥ずかしくなって振りほどこうとしても、この馬鹿力のせいで全然解けない。
聞き間違い?でも、好きなのにごめんって何回も言ってるし、、メンバーとしての好きとは少し違う気がする。確かに、俺も勇斗のことが好きだ。でもそれはメンバーとして、家族愛に近い好きだ。だから、なんて答えてあげればいいんだろう
俺は泣きじゃくる勇斗の背中をさすりながら頭をフル回転させて考えるしかなかった
その時、楽屋の扉が開く音が部屋に響く
山中:おつかれ〜…………あ
曽野:どうしたん?……おっとぉ
なんてタイミングで来るんだよ!!傍から見たら成人男性が片方泣きながらハグしてる地獄絵図。しかも、よりによってメンバー、、絶対後で笑われる、、
吉田:勇斗、!ちょっとまじで離れろ!
佐野:嫌だっ、、俺まだ謝りきれてない、、
吉田:いや、そういう問題じゃなくて、
もう、どうすりゃいいんだよ、、
山中:その感じだと一応謝れたのかな?
吉田:……え?
佐野:まだっ、、おれぇ、、
曽野:はいはい、、はやちゃん?じんちゃん困ってるから一旦離そうな?
え、なんでこいつらこんな受け入れるの早いんだ、、?謝れたってどういう、、
塩﨑:おつかれーって、え!泣きすぎやろ!何がどうなったらこうなるん?謝るだけやん
山中:よっしーのこの顔見るに、多分何が起きてるか理解出来てないけど謝罪されたことだけは分かった感じで合ってる?
吉田:あ、あぁ
曽野:あ〜はやちゃん泣きすぎ!メイク前なのに目腫れちゃうよ?
佐野:だってさ、、
塩﨑:とりあえずメイクの順番俺と勇斗入れ替えてもらうわ
山中:うん、ありがとう。その間にはやちゃんのこと落ち着かせる笑じゃあだいちゃんとよっしー先にメイク行ってくれる?
塩﨑:吉田さん行くよ!
吉田:あっ、ちょっと、!!
俺は太智に無理やり引っ張られメイクルームに向かった。もう、何が何だか全然分からん、、
メイクルームに向かう途中
吉田:ねぇ、なんで勇斗が俺に謝るって知ってたん?
塩﨑:吉田さんがいないところでぎょうさん話したからなぁ
吉田:え、?何を??
塩﨑:えぇ〜言いたいけど、、言わん!!
吉田:なんでぇ
塩﨑:勇斗から直接聞きぃ
吉田:……
好きって言われた。でも泣いてた。何度も謝られた、、、まじどういうこと?一周まわって嫌いになったとか、?
吉田:俺、嫌われたのかな、だからあんなに泣かれたのかな、、
俺は太智に聞こえるかどうかくらいの声で呟いた
塩﨑:…は?
あ、やべ、聞こえてたくさいわ。でも、なんか太智の様子が変だ。ちょっと機嫌悪くなった、?
吉田:えっとぉ、、俺なんか変なこと言った?
塩﨑:それ、勇斗の前で絶対言ったらアカンで
太智にしては珍しく真剣な眼差しで俺のことを見つめる
塩﨑:勇斗が吉田さんのこと嫌いになんてなるはずないんやから、てか、ホンマにあんたは鈍感すぎる!!俺めっちゃ今勇斗の気持ち言いたいねん!! でも、、、これは勇斗が直接言わんと意味ないんよ、、、だから、俺ぜっったい言わんからなっっっ!!!
そう言い残して太智はメイクルームに入って行った。最初は呆気にとられたが、嘘が付けない太智なりの励ましだったと思うと、なんか笑けてきた
はい!今日はここまでにしようと思います!
果たして佐野さんは吉田さんにきちんと想いを届けることは出来るのでしょうか?
そして♥1000ありがとうございます!!
なんか第4話が何が皆さんに刺さったのか分かりませんがめっちゃ伸びてて、バグかと思いましたし、今も思ってます。嬉しい限りですが、、
次も相変わらず♥100いったら次の話に進もうと思ってます。数が多ければ多いだけ半信半疑になりますが嬉しい気持ちも募るので、ぜひ心動かされたら押してみるのはいかがですか?
よろしくお願いします🙏
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#吉田仁人
mo-
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コメント
1件
うわああ、ついに告白来た!! しかも練習までしてたんだ勇斗……不審者すぎて笑ったけど、それだけ真剣だったんだなって伝わってきたよ。吉田さんが「嫌われたのかな」って呟いたところ、あれは本当に胸がぎゅっとなった。太智くんの「絶対言わんからな!」も良い味出してる。続きが気になる〜!