コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
第25話 「素直な気持ちは」
「――きょう、すけっ」
「……っ!」
夏実が呼ぶと、顔を上げた京輔が目を見開いた。
同時に少しだけ苦しそうな顔をすると、そのまま夏実を抱きしめる。
縋(すが)るような――甘えるような動き。
「キョースケ」
「キョンくん!」
「――っ!」
抱きしめられながら、夏実の脳裏に突然二人の声が響いた。
今自分は、京輔のことを下の名前で呼んだ――今までの元カノたちと、同じように。
男女の、特別な関係の証。
だが――この関係が崩れたとき、二度と元には戻らない。
ずっと、夏実はそう思ってきた。
(どうして今こんなこと考えちゃうの――!?)
さっきまで、何も考えられないくらい気持ちよかったのに。
「っ……っ……」
そんなことを考えている間も、京輔は頬、首筋と唇を落としていく。
自分とは違う大好きな人の熱を心地よいと思うのに――今の夏実はもう、*********
******
********
**************
********************
************
*****************************
*****************************