テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
1.巻き戻せない時間
tatsuya side
久しぶりに翔太と飲みに来た。
酒は弱いこともあって、飲むのは半年ぶりぐらい。
好きな人と飲む酒は、すごく美味かった。
これからのことを熱く語ってみたり、他愛もない話ができた。
だから、少し調子に乗って飲みすぎた。
記憶をなくすような飲み方は久しぶりで、心臓からポカポカと温まる感覚が心地よかった。
でもこれが、後に後悔することも知らずに。
翔「ッ…ふっか、」
好きな人の、少し色っぽい声。
酔いが覚めた時には、もう遅かった。
「んっ、しょぉた…//」
翔「はッ、ごめん……でる、」
「ぁ、まって、ふっ……んぁ///」
俺たちは、体を重ねてしまった。
何度願ったか分からないほど、望んでいた行為だったのに。
どうしてこんなに、苦しいんだ…?
翔太も、目に涙を浮かべていた。
やっぱり、俺とこんなことするつもりはなかったんだろう。
“ 何年も苦楽を共にして来た友人”
“大切なメンバー”
“長い年月をかけて積み上げてきた関係”
それが、一瞬で、たった一つの行為で、崩れてしまった。
悲しい、なんて感情では片付けられない。
俺が今まで隠し通して来た、翔太への思いだってーーーーーー
朝が来た。
隣には、大好きな思い他人。
今までで、こんな苦しい朝があっただろうか。
翔「ん………?」
「おはよぉ、なべ」
翔「……ふっか?」
「おん、俺だよ、」
翔「ぁっ、、昨日って、」
覚えてないフリをしよう。
そうすれば、なべも、俺も、昨日のことは気にせず、今まで通り仕事ができる。
俺の思いだって、どうせ届くことはないんだ。
「っ………昨日?なんかあった?」
翔「え、ぁあ、昨日さ、ふっか飲みすぎて潰れちゃったから、」
翔「しょーがないからうちに泊まらせた、」
「そっか、そーだったわ!昨日なべと飲んだんだった、」
翔「運ぶの大変だったんだからな?笑 感謝しろーっ」
「んは、ごめんってぇーわら ありがとな!わら 」
翔「まあ、“友達”の介抱なんて慣れたもんだしな笑 」
翔「風磨とか、あいつも酔うとダル絡みしてくるんだよなー笑」
「っ、風磨はなんか想像つくわ〜わら」
翔「てか、今何時?」
「えーと、7時半過ぎ 。」
翔「なら迎えまでまだ時間あるわ、」
翔「インスタントだけど…コーヒー、出すよ」
「最近ブラック飲めるようになったんだろ?わら コーヒーの良さに気づいたか!」
翔「ああ、まあなっ!笑 」
「!…//」
不意にそんな顔すんなよっ、
これ以上好きになって、どーするんだよ、
一線を超えた相手がメンバーで、しかも好きな人。
「……でも、昨日の夜の翔太、すっげぇ優しかったな、」
翔「っ!………なんか言ったー?」
「いや、別にー」
ーーーーーーーーーーーー
プロローグからいいねが100を超えると思ってなかったです🥹
嬉しいです!
こちらのお話はすごくマイペースに、大事に進めていきたいと思ってるので、
進みは遅いかもしれませんが、読んでくれると嬉しいです!
フォロワーさんがあとちょっとで200人ということで!
ありがたい限りです🙇♀️
ーーーーーーーーーーーー
♡×300
コメント
2件