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8 - 第6話 リオ

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2024年11月25日

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リオとの生活が数日続き、4人と恐竜リオの間には確かな絆が生まれつつあった。リオは朝になると小屋の近くまでやってきて、のんびり草を食べたり、4人を見守ったりしていた。そんな中、ゆうなが突拍子もないアイデアを提案する。

「ねえ、リオに乗れたら最高じゃない?」

「…乗る?」いさなが眉をひそめる。「お前、あの高さで落ちたらどうするつもりだ?」

「でもさ、リオが移動手段になってくれたら、遠くまで探索できるでしょ?」ゆうなが無邪気な笑顔で答える。「それに、もし危険が迫ったら、逃げるときにも便利じゃない?」

みりんが頷く。「確かに一理ある。リオにとっても負担にならないなら、試してみるのもアリかも。」

「でも、サドルなんてどこにあるの?」萌香が不安そうに聞く。「私たちが持ってる装備じゃ無理だよね?」

「作るんだよ!」ゆうなが胸を張った。

サドルを作るには、丈夫なロープや柔らかい布が必要だった。いさながロープを見ながら言う。

「ロープならあるが、足りないな。他に素材を探さなきゃ。」

「藁とか、リオの体に優しいものがいいかもね。」みりんが壁の藁屋根を見上げる。

「じゃあ、私は森で布っぽい植物を探してくる!」ゆうなが勢いよく立ち上がる。「みんなはロープと藁を準備してて!」

「おい、危険なところには行くなよ。」いさなが釘を刺す。「恐竜以外にだって何がいるかわからないんだからな。」

数時間後、ゆうなが手にした大きな葉っぱと繊維っぽいツルを持ち帰ると、みりんが早速作業を始めた。

「まず、これをリオの背中に当てて、どれくらいの大きさが必要か測ろう。」

「大工の腕前でもあるのか?」いさなが感心したように尋ねると、みりんが笑った。

「いや、昔DIYが趣味だったの。意外とこういうの得意なのよ。」

手分けしてロープを編み込み、クッション代わりになる藁を敷き詰め、葉っぱで滑り止めをつけた簡易サドルが完成した。

「よし、試してみよう!」ゆうなが興奮気味にリオに近づく。

リオは相変わらず穏やかで、4人が背中にサドルを装着するのをじっと見守っていた。ゆうなが真っ先にサドルに飛び乗ると、リオが少し驚いたように首を振ったが、その後すぐに落ち着いた。

「やった!怖くないよ!」ゆうなが叫ぶ。「めっちゃ眺めいいし!」

「そんな簡単に言うな…」いさなが呆れ顔で言いながらもリオに乗る。続いてみりんと萌香も乗り、全員が背中に収まった。

「これで移動手段が確保できたね!」みりんが満足そうに言う。

「よし、これからはもっと遠くまで探索できるぞ。」いさなが見据える。「島の秘密も、恐竜のことも、全部明らかにしてやる。」

リオの背中に乗る4人は、広大な島の景色を見下ろしながら、新たな冒険への期待を胸に抱いていた。

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