藤澤side….
僕たちはあれからマネージャーやスタッフに相談に行った。
皆「二人の好きなように」と言ってくれた。
暗くなった元貴のところにも行った。元貴はよく見ると笑っていた。笑って逝けてたよ、元貴。
若)俺、もうミセス続けなくてもいいかなぁって思ってるんだよね。
ポツリと若井が呟く。
涼)僕も、そう思うよ…。
元貴、僕たち頑張ったよね、?もういいかな?
僕の心の中の元貴に問いかける。
良いんだよ、涼ちゃんのやりたいようにしな。
そう言ってもらえた、気がした。
時刻は午前1時。
夜が更ける時間にも関わらず、僕たちはギターとキーボードを持って移動していた。
若)元貴のギター、これでよかったかな。
涼)いいんじゃない?アコギ。僕、元貴が弾くギターの音色、大好きだなぁ。勿論若井のもだけどね。
若)あ、ありがと。俺も涼ちゃんのピアノ大好きだよ。
もう二度と聴けない、生では聴けないあの音色。優しくて、眠れない夜はいつもあの音色を聴いていた。
元貴が僕のファンって言ってくれているように、僕も元貴のファンだ。元貴の楽曲に惹かれた。
きっと若井もそうなんだろうな。
そして、僕らが着いた場所は…
小さなライブハウスだった。
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