テラーノベル
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「でも~~~、何から勉強したらいいか分からないから教えてもらいたいって言う人は、多いと思うわぁ~」
「戦後の日本人の義務教育の賜物ですね、誰かから教わるのが当たり前だと思っているようですけど、小2ですか?知りたいことは自分で課題を持って調査して答えを見つけないと、精神的に幼稚になる一方ですよ?」
「じゃぁ仮想コイン情報を発信してるyoutuberを見て勉強しようかしら~、お勧めの人はいる?」
「やっぱり勘違いされているようですけど、YouTuberは人の興味関心を引く動画を発信して、再生回数を稼いでYouTubuから金を貰っている連中ですから、そもそも実際に仮想通貨をやっているのかどうかも疑わしいので、信憑性は限りなく低いですよ」
「あら、洋平さんはYouTubeが嫌いなのねぇ~」
「そうですね、あと鈍い人も嫌いです」
アハハハハッ「もう~~おっかしぃ~~洋平さんったら~♪」
「そこ笑う所ですか?」
心なしか洋平が少し苛ついているようにも見えるが、いかにも由紀がキャハハとわざとらしい声をあげて笑うので、くるみはそれが面白くなかった
あの二人・・・私が入れない話題で盛り上がっているように見えるけど・・・
それに由紀さんもすっごく楽しそうに笑ってるし・・・なんだか面白くないわっ!
「くるみさん!カクテル来ましたよ」
今夜は飲みたい気分になってきた、くるみは挑むような瞳でぐいっと一気に煽った
プハッ「これ美味しいわ」
パチパチッ「おみごと~くるみちゃんっていける口なのね~」
「どんどんおかわり頼みましょう!」
「ちょ・・・ちょっと・・くるちゃん!」
由紀と慎吾は酒が好きなのだろう、彼らのペースも早いのでくるみも合わさないとと、カクテルをどんどん飲んだ
洋平が心配そうにくるみを見ている
なんだかお酒って美味しいわ、どうせ洋平君と二人っきりになれないなら、少しぐらいお酒飲んでもいいよね!
するとくるみの視界がぐるぐる回り出した
なんだろう・・・頭がすっごく重い
世界が虹色にくるくる回っている、洋平君の声が海の底にいるかのように、くぐもって聞こえる
あちこちで動いているウェイターは長身で、なんと頭は魚だ
『ぐるびじゃ・・・ん・・・・だぁ~いじょ~ぉぉぶぅ~〜〜?』
由紀の声も海底にくぐもっているようなに変に聞こえる、なぜか由紀の顔は豚みたいだ
「は・・れ?・・おかしい・・な 」
バター――ンッ「わーーーーー!」
「くるちゃん!!」
「くるみさん!」
「キャー!くるみちゃん!」
くるみはその場でひっくり返り、洋平に部屋まで担がれた
旅の疲れもあったのか、そのまま朝までぐっすり眠ってしまったくるみだった
ハッピーぐっすりハネムーンwww
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