テラーノベル
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『大将自ら登場とは腕がなるぜぇ!』そう言いゴウショウはハルバードを構える。
『シャープディグアウトォォ!』突如ゴウショウが斬撃を飛ばした。
それと同時おでんも地面を蹴り上げる『桃源白滝ィ!』スパン!(なっ!?斬撃を斬っただと!?マズイ…来る!)ゴウショウはコンマ1秒でハルバードを構える。
カキン!バキッ!パラパラ…(ハルバードが…!マズイ間合いだ!)『殺魔上げェ!(さつまあげ)』ゴウショウは既で腕を構えようとするが腹を斬りあげられた。
『ガハァ!』ゴウショウは血を吹き出しながら何歩か後ろに下がりその場にひざまづいた。
(あと一撃でも喰らったら…)その途端ゴウショウの体が竦む。
『ハァハァ…クソッ手強いな…ん!?おいゴウショウ大丈夫か!』コタツと相対しながらアマガサは叫んだ。
(体が震えている…鋼鉄がマジで…死ぬ!?)アマガサはその場で立ち止まりゴウショウを凝視していた。
しかし、ゴウショウの震えは徐々に武者震いへと変わりまた大声で笑い始めた。
(ゴウショウ!?)『ガハハハハハァ!流石は元ロジャー海賊団だ!』そう言ったゴウショウは何も持っていない。
(おいゴウショウ!ハルバードは!?お前まさか…)アマガサがゴウショウの気を察した瞬間ゴウショウは拳を構える。
『気失うなよぉ!おでぇぇん!』ゴウショウはそう叫んだ瞬間おでんの元へと全速力で走り始めた。
『おもしれぇ!銃・擬鬼ィ!』それに呼応するようにおでんも刀を構えて地面を蹴った。
突如ゴウショウが左腕を突き出し拳を放つ。
しかし、おでんの刀はこれを捉えゴウショウ腕は拳から肩へと縦に真っ二つに斬りさかれた。
(クッ!…スゥー…この瞬間を…待ってた!)その瞬間ゴウショウは左腕を前に出しおでんの刀を固定して右腕を突き出しおでんの顔に拳を当てた。
強烈な一撃だった、拳を喰らったおでんは意識が飛ぶ。
(ハッ!)しかしそれでもおでんの命を刈り取ることはできなかった。
直後おでんは刀に力を入れてゴウショウの左腕断絶した。
(マズイ!…ハルバードを!)そう言いゴウショウは手から鋼を出す。
『終いだぁぁ!殺魔上げぇぇ!』無慈悲なことにおでんが刀を刈り上げた直後ゴウショウの右腕は地についた。
『銃・擬鬼!』『ゲバァァ!』その瞬間鋼鉄のゴウショウはその海賊人生の幕を閉じた。
(おい、嘘だろゴウショウ…5億代の賞金首を圧倒するのかおでん!?)『懐が空いておるぞ!』ザシュッ!(なっ!?)その途端アマガサは腹に一太刀斬撃を喰らった。
(ゴウショウの仇取るためにも今はこっちに向き合わねぇとな)そう思ったアマガサは金棒を構える。
『八咫烏!』シャキン!コタツはアマガサの斬撃を苦にもせず斬る。
(遠くからでは無理か!なら近距離で!)アマガサがコタツに即座に近づく。
『雷鳴八卦ェ!』アマガサが大きく振るった金棒はコタツの横腹に命中した。
(よし上手くやれてる!ん?)ドドドド!(なんだモンテロか…あんな猛スピードでどこへ?)アマガサは直後モンテロが向かう先を見て驚愕する。
『戻れぇモンテロォォ!無理だァー!』しかしその声はモンテロには届いていなかった。
『久しぶりだなぁ光月おでん!よくもゴウショウをォォ!』その途端モンテロはカルノタウルスに変身して頭に炎を纏った。
『イフリート!』『なっ!』直後突進を受けたおでんの体が宙に舞う。
(おいおい、成長したじゃねぇかよモンテロ!)それを見たアマガサは心の中でそう呟いた。
直後『頼むぜぇ!人獣型ァ!』モンテロは人獣型へと形を変える。
『月歩!』モンテロはおでんを見上げ跳び上がり2丁拳銃を取り出す。
『死ねぇ!』そう叫んだモンテロは2丁拳銃を乱射し、その中の一発がおでんの腹をとらえた。
『銃・擬鬼!』おでんは空中で距離を詰めモンテロの足を斬り落とそうとした。
しかし、『おりゃあ!』モンテロはおでんの一刀を蹴りで弾き返す。
(なんだと!?)おでんは一瞬戸惑うがすぐに気を取り直し次の一刀を振う。
カキン!(なんとか対応できてるがこのまま空中戦だとジリ貧だ…)そう思ったモンテロは一度地面に着地した。
『極暴巻ィ!』(さっきも見たが本当にえげつねぇな)そう思いながらもモンテロはその竜巻を全て躱わす。
『危ねぇ〜、ん?』モンテロが視線を向けた先そこには鬼の形相で刀を構えるおでんがいた。
(こっからが本番ってことね)『桃源白滝ィ!』直後おでんが見たこともないようなスピードで突っ込んでくる。
(マズイ躱せ…!)ザシュ!(危ねぇ死ぬところだった、けどもう右腕と両足がお釈迦だ…)モンテロの表情に余裕は浮かんではいたが、もう体は限界だった。
『終いだ…ん?』バチバチ!(炸裂弾!?これじゃお互い視界が…)その途端炸裂弾が爆発し辺りに煙が立ち上る。
(頼むぜ見聞色、アマガサさんから教えてもらったことを忘れるな)(どこだ!?先に見つけねぇとこっちが撃たれる)互いに見聞色を駆使しながら互いの位置を探る。
(いた!そこか!)先に気づいたのはモンテロだった。
直後モンテロは2丁拳銃を乱射する。
ヒュン!(そこか!)突如おでんは刀を振り回す。
カキンカキンカキン!おでんは自分に飛んできた弾丸を全て弾き返すと弾丸が飛んできた方を向き地面を蹴った。
『桃源白滝ィ!』(嘘だろ…!?)直後モンテロの腹が十字に斬りさかれる。
『グフッ』モンテロはその場に力無く倒れ込んだ。
『モンテロォォ!』アマガサが大声で叫ぶ。
(アマガサさんやアルベルさん、クイーンさんみてぇな頼もしい先輩と共にカイドウさんが四皇になる姿見てみたかった…)モンテロは最後に心の中でそう呟き息を引き取った。
『モンテロォォ!チクショォ!』それを見たアマガサは雄叫びを上げおでんの方へ走りだす。
『竜胆一刀流…竜宮天の川!』『ガハァ!』その途端アマガサは背中に一太刀斬撃を喰らう。
(死ぬわけには…いかない!)『ウオオオォォ!』覚悟を決めたアマガサは能力を使い酒呑童子の姿となった。
(この一撃で…決める)その瞬間アマガサは地面を蹴り砕いた。
『鬼神観音…極雷八卦!』『虎百合一刀流…風林火山!』直後二人は最大出力で地面を蹴り互いの武器をぶつけた。
『ウオオオォォ!』そこには互いに雄叫びを上げ一歩も譲らず割って入ることができないような空間ができた。
『ウオリャァァ!』激闘を制したのはアマガサだった。
『グフッ!ハァハァ…わかっていた負け戦だと…だがこんな輩にワノ国を支配される訳にはいかんのだ…』血を吐きながら喋り続けたコタツは出血死で人生に幕を閉じた。
ズサッ!それを見たアマガサも力無く地面に倒れ込む。
(クソッこんな時に…まだ…おでんが…)アマガサは懸命に立ちあがろうとしたがそれも叶わずアマガサは気を失った。
一方アルベルは錦えもんを仕留めにかかっていた。
『これで終わりだ!』カキン!『すまぬカン十郎!』『コタツ様が亡くなった今、我らは踏ん張らねばならぬ!』そう言いカン十郎はアルベルが振りかざした刀を押し返す。
(俺たちだって舎弟や傘下が殺られた今、負けるわけにはいかねぇ!)『火龍皇!』アルベルは標的をカン十郎に移す。
『ゴヘェ!』『カン十郎!大丈夫か!』そう言い錦えもんはアルベルに斬りかかる。
(このままじゃおでんがカイドウさんの元へ辿り着いちまう…どうすりゃいい!?)アルベルは戦いながら思考を巡らせていた。
一方ハナフダは未だにアシュラ童子と相対していた。
(クソッこのままじゃ…人獣型になって押し切るか…)そうして人獣型の姿になったハナフダはアシュラ童子に向かって棘鉄球を投げる。
『効かぬわ!』アシュラ童子は刀で棘鉄球を弾き返す。
(なっ!?いない!?)直後アシュラ童子の背中に痛みが走る。
(棘鉄球の大きさを利用して後ろに回ったか!?)アシュラ童子が振り向こうとした瞬間『止めだ!』棘鉄球が再度アシュラ童子に向かって飛んでくる。
(クソッ!こんなところで…)アシュラ童子は力無く倒れた。
(おでんを止めに行かねば!)ハナフダはおでんの方へと走りだす。
『なっ!?おい嘘だろ!?』そこにはカイドウとおでんが相対する姿があった。
(なんて覇気だ…近づけねぇ)異様な覇気を察しハナフダはそれを眺めていると『邪魔をするなよハナフダ』とカイドウは呟いた。
一世一代の大将同士の大勝負が今始まろうとしていた。
第13話 完
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