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死して君を想う

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死して君を想う

1 - 高城の独白。秋元の『息』と対になる話。死にネタ シリアス

♥

1,101

2023年01月22日

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段々と死が近づいてくる。

まさか、俺が負けるなんて思わなかった。でも、悔いのない人生だった。

地面が近づくに連れて、思い出が走馬灯になって駆けていく。

不思議な事に、思い出すのは秋元の事だけ。秋元と出会った日のこと、秋元と過ごした日々。それだけ、俺の中の大半を秋山が占めていた。


悔いはないと思えた筈だったのに。

一つだけ、心残りが出来ちまったな。


それは残していく秋元のことだ。あいつは俺より才能がある。そして、天才だ。その成長を見届ける事なく、死してしまうことを。秋元の隣に俺じゃない、俺の知らない奴が、立つのかと思うと、面白くねぇーな。


体がひしゃげる音と共に、痛みが全身を駆け巡る。

段々と冷たくなっていく体に、雪が降り積もる。降り積もる雪の中で、俺の傍らで泣く秋元の姿が見えた。分かってる、秋元がいる筈がないと。これは幻だと分かっているのに。きっと、秋元は俺の手をとると信じて、秋元の幻がいる虚空に向かって手を伸ばした。


ぷつりと途切れる意識の中、伸ばされた手が握り返されたような気がした。


死してもなお君を想う。


おわり

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コメント

3

ユーザー
ユーザー

コメントありがとうございます(^-^)

ユーザー

初コメ失礼します! 最高ですぅぅ(´ω`)

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