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静かな執務室に、粘着質な水音に混じり微かな吐息が響く。
「公爵、さま…」
眼に僅かに涙を浮かべ、執事は消え入りそうな声で公爵を呼ぶ。その執事の髪も服も乱れており、外されたシャツの隙間から男にしては白い肌が露になっている。
「……そろそろ、いいか」
ソファがギシッと音を立てたかと思えば執事の視界がぐわんと流れ、気づくと公爵の肩越しに天井が見えていた
押し倒されたのだ。
「…お手柔らかに、お願い致します」
言って、執事は顔を横に向けて白い首筋を晒す。そこには既に幾つもの小さな傷痕があり、まだ新しいものも…
「悪いな。すぐに終わる」
公爵が執事の首筋に唇を近付け、その傷痕に舌を這わせると一旦唇を離し、今度は口を大きく開き、鋭く尖った牙を執事の首筋に突き立てた。