テラーノベル
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「かっちゃ、~~!」
ぴゅ、と彼の名前を呼びながらのフィニッシュ。
なんとも言えない罪悪感でいっぱいになりながら、テッシュで拭い取った。
僕は何故かかっちゃんに恋をしている。自分でも理解不能だ。
でもそれは多分ストックホルム症候群に罹っているからだ、と結論づけている。
ちなみにストックホルム症候群とは、加害者に対して恋愛的好意を寄せてしまうことだ。
僕に意地悪をするかっちゃんに無意識な防衛反応で感情が歪んでしまったのだと思う。
「だから僕はかっちゃんを好いてはいない。ただの間違った防衛反応だ。」
なんて思いながらも僕は心のどこかで薄々気づいている。こんなの言い訳に過ぎないってことに。
僕はまた被害者の仮面を付けて生きている。
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