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「10年後、もしまたここで逢えたら、一緒になってくれませんか?」

ある日の夏の夜の記憶。ふと頭に浮かんだ懐かしさに浸りながら、一枚の写真を取り出した。

そこに移っているのは二人の小さな子供。そして、そのうちの一人は私だった。

もう取り戻せないあの時間のことを忘れたくない。だから、私はこれを書くことにした。

私に「 」をくれた「彼」との思い出を。

君は時計。私は雫。

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