テラーノベル
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このスマホの役目は終わった、と電源を切る。
こういう風に、私の命も役目を果たして終えるはずだった。
……なのに……
バッ……
意味もなく、無駄な勢いで立ち上がった私は新しいスマホで早川さんに
【張り紙、解決しました。剝がしておいてください】
とメールを送ると、ドスンドスンとバスルームへ行き、湯はりをする。
真っ昼間だけど、お風呂に入ってリセットしないと……
――ムカつく
――働けよ
――嘘って何?
――そんな嘘、常識外れ過ぎるでしょ?
――生き延びたよ、お父さん……
生き延びたわけではない。
嘘に騙されていただけ。
死ぬのは怖くない。
そう思っていた。
それなのに……私はスイートルームの美しいバスルームのお湯に浸かりながら、ボロボロと泣いた。
――病気じゃなくてよかった
――でも、全部やめちゃった
――失ったよ
まだポロポロと零れる涙をそのままに
「でも……」
私は声にした。
「叔母さんたちにダメージなのは、やっぱり私のお金がないこと」
――私は働ける、お父さんのように
――叔母さん、敬、叔父さん、これは復讐じゃない
バシャ…ッ……
「静かな反撃よ」
コメント
4件

欲のままに菊ちゃんを精神的に追い詰めて、怒りしかないです
菊ちゃん泣けてよかった。安堵と喪失感とムカつき、色んな感情が交錯する涙…。 あの嘘を聞いた時からピーんと張り詰めてたからね🥺 そう反撃よ!菊ちゃんはひとりじゃない!強い強い味方がいる!! ここから!そう今から!反撃よ✊🏻
菊ちゃんは何も失ってないよ!!またイチから始めれば良いんだよ!! でも今後のためにも強欲親子にはきっちり線引きして、もう関わらないようにしないと✊