・マリレイ、レイマリ
・口調迷子
・原作無視
普通の魔法使いの少女──*霧雨魔理沙*は、博麗神社の巫女の*博麗霊夢*に想いを寄せていた。
「はぁ⋯⋯何だこの気持ち⋯⋯」
魔理沙は本を読みながら、呟いた。
霊夢への想いについて、考えていた。
「⋯⋯彼奴なら、そういう本持ってるか⋯⋯?」
ーーー
魔理沙は紅魔館の図書館に侵入し、パチュリーの本を盗んだ。
否、あくまで借りて行った。
「これだ!」
「はぁ⋯⋯また盗まれたわ⋯⋯」
「あの人、懲りないですね⋯⋯」
「⋯⋯魔理沙が盗って行ったのって、もしかして恋愛の本⋯⋯?」
「えっ!?恋愛の本!?」
──パチュリー様、何でそんな本を⋯⋯?
小悪魔は心の中で疑問に思う。
「⋯⋯今回は許してあげましょう。
こぁ。」
「そうですね!パチュリー様!」
「なになに⋯⋯「相手の好きな物をあげる」⋯⋯か⋯⋯」
「霊夢の好きな物⋯⋯お金?」
「否々、流石にお金は⋯⋯」
「でも、それしか方法はないよな⋯⋯!」
「⋯⋯しょうがない、お金あげるか⋯⋯」
「よー霊夢!」
「あら、魔理沙」
「御賽銭、集まってるかー?」
「全然よ⋯⋯最近は特に」
「そーかそーか⋯⋯ほらよ」
「え?何、これ⋯⋯」
「見りゃ分かるだろ?お金。三〇〇〇円」
「え⋯⋯?私今日誕生日じゃないわよ⋯⋯?」
「分かってるよ!⋯⋯まあ、日頃の感謝⋯⋯みたいな」
「ふーん⋯⋯変な魔理沙。でも、ありがとうね。」
「ま、まあな」
ーーー
「⋯⋯気持ち、伝えられなかったな⋯⋯」
「他には⋯⋯「思い切って告白」って、無理に決まってんだろ!!」
その時、霧雨家のチャイムが鳴った。
「──魔理沙ー、居る?」
「れ、霊夢!?」
──寄りによって今かよ!⋯⋯でも、チャンス⋯⋯!
「よ、よー!どうしたんだ?」
「ちょっと用があって⋯⋯今日の夜、時間ある?」
「え、まあ、あるけど⋯⋯」
「本当?じゃあ、夜に私の神社に来て。
それじゃ」
「え?おい、霊夢ー!?」
「急に何だよ⋯⋯」
「⋯⋯緊張するな⋯⋯」
「霊夢!来たぞ⋯⋯」
「あ、来た。こっち、着いてきて」
「嗚呼⋯⋯?」
「見て、綺麗よね」
霊夢は空を見上げて言った。
「嗚呼、そうだな」
「⋯⋯月が綺麗ですね」
「何か言ったか?」
「い、いえ、何も。」
「そうか⋯⋯?」
「⋯⋯霊夢」
「伝えたい事があるんだ」
「な、何?」
「私、ずっと霊夢が好きだったんだ!」
「友達的な意味じゃなくて、恋愛的な意味で!好きだった!だから⋯⋯」
「私と、付き合ってください!」
魔理沙は覚悟を決め、遂に言った。
「⋯⋯もう、魔理沙ったら⋯⋯馬鹿」
「私から言おうとしたのに⋯⋯台無しじゃない⋯⋯」
霊夢は泣き、微笑みながら言う。
「勿論よ。喜んで!」
「霊夢⋯⋯!」
「これから彼女として、宜しくね⋯⋯!」
「嗚呼!宜しくな!」
2人は泣きながら、綺麗な月の下で誓った───。
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