pn視点
結局対戦は一戦で終わらず1時間40分もしてしまい10時になりそうで急いで切り上げ2階に上がって来た
🍤「…」
当たり前だがそんなすぐに眠れるわけでもなく刻々と時間だけがすぎていき予定時間の3時に近づいて来た
🍤(寝れねぇ……)
ゲームをやはり無理にでも断るべきだったと後悔をながら俺は下の階に移動した
🍤「……」
🐈⬛「あれ、ぺいんとどうしたの?」
🍤「…」
リビングに誰もいないと思っていた俺の予想とは裏腹に暗い中何かをボーと考えているリーダーの姿が見えた
🐈⬛「次の任務ぺいんとまたどうせ殺しでしょ?」
🍤「まぁ…そう…ですけど」
🐈⬛「その仕事俺がやってもいい?」
🍤「……」
俺は否定はしなかったものの全力で
『コイツやに考えてんだ?』の表情を作ってみた
第一プラントで殺人ができるのは俺だけで他の人は人を殺したことがない。なのに何故彼はそんな事を言うのだろうか
🐈⬛「それはね、ぺいんとが何も話さなくなったのそこからだったから」
🍤「昔も今もそんなに変わりませんよ」
🐈⬛「変わってるよ」
静かにそして低く彼の声がその空間に響き威圧感があった
🍤「申し訳ございません」
だから俺はソファーに座っている彼に跪き頭を下げた
🐈⬛「敬語、上手いね…すごく髪も伸びた」
🍤「約10年伸ばしてますから」
🐈⬛「……」
🍤「……」
髪を伸ばす理由は様々あるが1番は主人の好みに合わせたり愛玩用目的で買われる主人の為だ
🐈⬛「敬語無くしてって言ったら無くしてくれる?」
🍤「む、無理です」
🐈⬛「…うん、、無理言ってごめんね」
彼の表情はどこか寂しそうでその表情は何故か見たくない
人形には意思は存在しない。不必要だ
🍤「…9番もう時間なので行って来ます」
🐈⬛「怪我しないでね」
🍤「……」
俺は何も答えずその部屋を後にした
🐈⬛視点
彼は昔もっとおしゃべりで元気だった
しかしいつの間にかこの施設が求める人形、そのものに1番近い存在として彼は有名になった
俺たちはずっと生まれてから一緒だったからこそこんな彼をみるのが心苦しかった
敬語を使い、あだ名で呼ぶのをやめ
最低限のコミュニケーションしか取らず、常に成績トップ座り続けたりもした
無理して
無理して
無理をしてる彼がどうしようもなく見てて苦しくなった
そんな完璧になってしまった彼の敬語が
一瞬とれる瞬間はいつも決まって殺人が終わった夜だけだった
彼は完璧な人形なんかじゃない
人間なんだ
心があるのにそんなぞんざいに彼をこれ以上扱わないでくれ
🍤視点
🌵「おー、8番また上司にこき使われてるのか?」
この人の名前はぐちつぼ、この施設を頻繁に出入りする客人的な存在だ
🍤「ぐちつぼ様とて上司の悪口は許されません」
🌵「いや!あんなクソ上司俺が殺してやっても」
🍤「あなたがターゲットになってしまうのは私は嫌です」
🌵「もしかして、俺を心配してっ!」
🍤「いえ全く、単純に私も死ぬ恐れがありそうなので」
🌵「ぇえ?心配じゃないのかよ……」
客人と言っても殺しの教育をしにくる教師でもあるのでとても強く、この施設に向かって悪態をついてもなかなか手が出せない相手…らしい
🍤「では、時間が押してるので」
そして彼の強さは吸血鬼という種族であるのも原因なのだろう
🌵「えー、もうちょとお話ししよ〜」
🍤「さよなら」
俺は止める彼の声を無視して上司が待っているであろう場所に向かった
モブ「遅い5分前行動もできないのか」
🍤「申し訳ございません」
ゲシ
🍤「ッ」
腹に思いっきり蹴りを一発受け上司は椅子に座ったので
痛む腹を抑えながらすぐに立ち上がり話を聞く体制になった
モブ「さすが8番攻撃されてからほとんど誤差がない」
モブ「痛覚でもなくしたか?w」
普通の人形ならば最悪の場合骨が折れていただろう
🍤「……」
モブ「まぁいい、大方ぐちつぼに絡まれたんだろう」
モブ「本題に入ろう」
🍤「はい」
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