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担 々 麺 @ ア ニ オ タ
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あの夏が飽和する。
曲パロ、学パロ
tnut
ご本人様には一切関係ありません。
⚠死ネタ
tn 高校2年生
ut 高校2年生
「とんち、僕なぁ…人殺しちゃったんよ」
二日ぶりに会ったお前は、扉の前で雨がザーザーと降っているのにも関わらず。
何も持たずに、ずぶ濡れの儘玄関に立っていた。
夏が始まったと言うのに、相変わらず長袖長ズボンで、片目は長い前髪で覆われている。
「もうここには居れんと思うし、どっか遠いとこで死んでくるわ」
ぎゅうと、拳を強く握り締め。
声を震わせながらお前は言った。
「今までありがとな、とんち」
「ほな」
何て言い残して去ろうとする大先生。
耐えきれなくて、思わず外に出て彼奴の腕を引っ張る。
相当驚いたのか、変な叫び声も微かに聞こえた。
「なぁ、大先生。俺も連れてってくれん?」
嬉しそうな、でも何処か悲しそうな顔をしながら。
「ええよ」
と、ぽつり。
その日は、結局ゲリラ豪雨の中、二人でぐちゃぐちゃになりながらも近くの公園で計画を立て、解散した。
「と~んち、準備えぇ?」
「当たり前やろ、寧ろお前の方こそ」
小さなリュックを背負った大先生は、少し安心した顔で笑った。
「ほな行こか」
その言葉で、俺らの夏は始まった。
逃げるだけの、どうしようもない夏が。
あの夏に、沈む
「ほんまに行くんやなぁ…」
平日の午後11時頃、都会から離れていく。
余り遠出をしたことがなかったのか、キラキラと目を輝かせながら、でも何処か上の空のような大先生は呟いた。
「今更やろ」
窓の外を流れていく街並みを眺めながら、俺は肩を竦めた。
ネオンだらけのビルも、見慣れた駅前も、少しずつ遠ざかっていく。
「もう戻れんねんで、俺ら」
そう言うと、大先生は「そっかぁ」と小さく笑った。
まるで遠足前のガキみたいに、窓の外を覗き込む。
「なぁ、とんち」
「ん?」
「世界って、こんな広かったんやなぁ」
その言い方が、何処か他人事みたいで。
少しだけ、胸の奥がざわついた。
「何言うてんねん」
誤魔化すみたいに笑って、俺は窓に肘をつく。
「まだ県も出てへんやろ」
「え、マジで?」
「マジや」
大先生は「うわぁ」と間の抜けた声を出して、また外を見た。
街の灯りが、ゆっくりと遠ざかっていく。
その横顔をちらっと見ると、さっきまで輝いていた目が、ほんの少しだけ沈んでいる気がした。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝気分が向いたら
数ヶ月前から出したかった話です、途中で失踪するかもですがよろしくお願いします🙇🏻♀️❕
コメント
3件
すこ、
うわっ、これ…めっちゃ重い空気感やな。 「人♡♡♡ちゃった」って暗い過去抱えて、逃げるように夏を旅する二人。 とんちが「俺も連れてってくれ」って言うシーン、グッときたわ。 大先生の「世界ってこんな広かったんやなぁ」って呟きも、どこか諦めと哀愁が混ざってて…。 この先どう転ぶか気になるし、続き待ってる😢