※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
〈File33:水葬〉
「誰かにピッキングされた……?」
鍵穴の周りの引っかき傷は針金のようなものを差し込んで探ったからだ。
詰まってる異物は、中で折れてしまった針金。
回らないドアノブ。
見かけ通り重厚な作りのドアは、内から閉ざされてしまっている。
焦りを自覚するより早く、硬く拳を握っていた。
力任せにドアを叩くたびに、内臓を震わせるような音がする。
「リンダ……ッ!」
事務所の上がリンダの自宅だった。
家と事務所の間には階段があるだけで明確な仕切りはなく、ただ2階がリンダの自宅という認識だった。
自室にも鍵はついてるけど、1人暮らしのリンダは鍵をかけていないことの方が圧倒的に多い。
「リンダ! 無事なの!?」
窓にはツルバラをあしらった鉄格子の細工が施され、たと********
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