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🇫🇷「Est-ce qu’il y a quelqu’un de vivant ?」(生きているヒトはいますか?)

🇫🇷「Ou _」(それとも)

🇫🇷「Est-ce que tout le monde est mort ?」(全員死んだ^ - ^?)



瓦礫の中、数多の屍の上に。彼…否。彼らはいた



満面の笑みで標的の生死を問うのはフランス

軍服についた返り血は未だ新しい

楽しそうに折り畳み式のダガーナイフをクルクル回し、薄く目を開けて恍惚染みた笑みを浮かべる



此処は戦場

世界政府に敵対する反政府の軍事テロ組織が、政府公認の核施設へ奇襲を掛けようとした所を

“運悪く”

政府の優秀な番犬たちに見つかり、鏖殺された



ザッ



🇷🇺「… ゴキュッ」

ピッ

🇷🇺「『駆除』は終わった。…掃除屋を向かわせろ」

《拝命致しました。直ぐに現地へ派遣を》

《ドローン部隊と接続して本部での確認を致します。引き続き警戒を委託します》

🇷🇺「なるべく早く来い」

《3分で_》

🇷🇺「…Это нормально」 (それでいい)


ウォッカを片手に「本部」と通信したのはロシア

特に血塗れ(返り血です)だが下にかけてズボンに脳髄やら腸の一部やらが付着し、血が凝固してニンゲンの耐え難い酷い濃い匂いが風に揺られて靡く






🇫🇷「あーめーりか♡」

ギュッ!

🇺🇸「ん~?ズズズズズ…(コーラ吸引中)」

🇬🇧「またファストフードを口にしているんですか(呆)」

🇨🇳「思ったより手を汚す案件じゃなかったアルね」

🇷🇺「… グビッ」

🇨🇳「お前は勤務中に酒飲むなアル」

🇫🇷「_敵の親玉クンは?」

🇬🇧「先程私が尋問した後銃殺しました。既にデータは本部に転送済みなので問題ありません」

🇫🇷「道理でいつもより死臭がキツい笑」

🇬🇧「貴方も不自然な返り血を浴びましたね。また遊んだんですか」

🇫🇷「少し抵抗すれば殺し方なんて幾らでも変わるでしょ?」

🇨🇳「喧嘩すんなアル。面倒くさい」



🇺🇸「終わったし、そろそろ基地戻るか」

🇺🇸以外No.『了解』



こうして彼らは毎日過酷な戦場へ駆り出される

厭、彼らにとってはこれは只の「日常」であり、なんでもない「任務」であった



彼らに恐怖はない


彼らに倫理はない


彼らに道徳はない



ヒトを効率良く、的確に、合理的に殺せるように生まれた時からプログラムされた新人類



その中でも突出してヒトである事を捨てた

アメリカは

通称【No.0】

政府も厚い信頼を置く

ナンバーズの隊長




彼だけはニンゲンらしい心を忘れなかった

まるで仲間たちの傷みを肩代わりするかのように




🇺🇸「…」



🇬🇧「この後ランチに行きます?」

🇨🇳「良い中華料理店知ってるネ」

🇫🇷「この前フレンチだったし、中華でいっか(煙草咥えながら)」

🇷🇺「中国の奢りな」








ピッ

《緊急招集です。政府より、“スクルド狩り”の危険度をEXに引き上げました。彼らの処分を皆様方にご依頼させていただきます。また、同時並行に“執行者”の捜索、及び調査をお願い致します。保護か殺処分対象かは皆様方の判断に委ねます》

🇺🇸「…I got it.(了解した)」



突然の通信



内容は“スクルド狩り”の抹殺と、“執行者”の調査



🇺🇸「…..は~、、眠れね−な、今日も ボソッ」



小さく呟いた彼の声は

生暖かい鉄錆の風に掻き消されるように空気に溶けた

カンヒュバトルロワイヤル

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