病室を開けると、俺が尊敬してやまないその瞳はこちらを見つめた。
「… 悪ぃんだけどよ、千冬と話をさせてくれ。」
彼は俺を指名して、みんなは病室の外で待つことにした。
「千冬ぅ 。」
彼の声になぜか冷や汗が止まらなかった 。
「 … 千冬 。こっちにこい 。 」
そういうと彼は俺の後頭部を自分の胸へと引き寄せた。
すると 、ドスっと鈍い音がした 。
「場地 、さん 、?」
「お前 、誰 。千冬じゃないよな 。お前は、誰 。」
彼の言葉に 、初めは理解できなかったけど 、分かってきた 。あぁ、この人はもう1人の存在に 、
気づいていたんだ 。気づいてしまったんだ 。
「なんでわかった?」
「誰 。お前 。なんで千冬といんの 。」
「関係ないだろ、、」
「ふーん 、」圧力がかかり始めた 。何故だ。
いや、まず可笑しいんだ。なんで俺が、こいつじゃないということがバレた 。
「なんでわかったんだ。」
痛い 、
「千冬じゃないってことくらい、ずっと前からわかってた 。」
痛い 、痛いです 、場地さん 。
「ふん、気味が悪い。」
「千冬は 、そんな顔しねぇ、!!!」
「ゴホッゴホッ 、ゴフッ、」器官から這い上がって、外の世界に出たものは、赤く、どす黒い、バラの花びらだった 。どろどろと下へ堕ちていく 。
「…ははっ 、これが 、地獄への導きか 。」
「お前は誰だ 。千冬はどこだ 。」
「名などない!!!私は私だ!!
千冬?そんなもの知らぬ!!私は私なのだ!!」
痛い 、痛い 、痛い 、場地さん 、辞めて 、
「場地さ 、お前は何も知らない!!痛い何も知るな!!!あははww痛い、場地さお前は結局何も救えないんだよ!!!場地圭介!!!」
こいつの腕は、離れることはなく、ただ優しく抱きしめていた 。右手のナイフも、動かないまま 。
「死んでくれ 。2人とも 。」
「どうし捨てるのかて、俺は何もしお前はまたそうやって逃げてないじゃるんだないですか息を殺せ!!俺ら2人で堕ちよう !!!松野千冬!!嫌だ、助けこいつの目の前でて、助けて、場地さ2人で一緒に!!」
右手で彼の胸ぐらを掴み、左手で彼の手を掴んだ。
「 結局誰にも救われなかった _______ 。 」
目を閉じて 、目の前には 、彼岸花と 、彼の泣き声が最後の記憶だった 。
目を開ければ 、俺は病室にいた 。しかし、先程までの場所では無い。患者は場地さんではなく、どうやら俺のようだ。
腹部にじんゞと痛んだ。腕を動かし腹部を覗けば、手術されたあとのようだ。
「…堕ちれなかったね 、千秋 、 」
名前をつけてくれたのか。
「別に 、もうなんでもいいから 、」
俺が憎いだろう。
「別に 。もう何でも良かったんだ 。捨てられたんだし 。あんなの 、もう 、どうでもいい。」
彼は俺を見捨てた。2人1緒に殺そうとした。
殺さないとな。
「 殺す必要なんてない 。殺したってどうせ意味なんてないでしょう?」
千冬は、これからどうするつもりなんだ。
「決めてない 。決めたくもない。
もう 、 進みたくもない 。 」
死にたいと
俺は悪くないでしょ、?
もちろんだ。お前は悪くない。
初めは居心地が悪かった 。でも、もうなんだか。悪くない 。お前といても、苦しくない 。なんなら、
いた方が楽 。
これからもずっとふたりで 。
「 堕ちていこう 。 」
「それでいいのか。」後ろから冷めたような目で俺に話しかけた。あぁ、冷静で 、静かで 、何より 、
優しさに込められている声 。
「いつの間に入ってきてたんですか 。盗み聞きですか。悪趣味ですよ。春千夜くん 。」
コメント
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わぁ!場地さん!流石です!!はるちは盗み聞きはいけませんよ!
ニコメ!遅れてすみません!春千代が来るとは思わなかった、!