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ゴジラ   ~Stage Series~

ゴジラ ~Stage Series~

「ゴジラ   ~Stage Series~」のメインビジュアル

8

番外編 「託された」

♥

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2022年04月15日

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(ギャラクシア視点)




「ゴジラさぁ〜ん。」

モスラが呼んでる。今度はどんな話だとかって思いながら俺は水面に上がった。やっぱりモスラが居た。眩しくなるような笑顔で。

「…どうした、?」(-_-)

「お話しましょ?いつ、死ぬか分からないから、出来るだけ貴方と一緒に居たいの。」

「…そんな事、言うなよ、。」(´・ ・`)

「ごめんなさい、。でも、本当の事だから、。」

(´•ω•̥`)

孤島に移動する際も色んな事を話して来る。ほんと、モスラはなんでも知ってるなと思った。

「…ゴジラさんのお父さんってどんな方だったの?」(´∇`)

「………父さんか、、。ああ、一言で言うなら『カッコイイ』かな。」(。-`ω-)キリッ✧︎

ふっと笑いながら俺は言った。正直、言うんじゃなかった、と後悔してる。めっちゃ、恥ずい。

「ゴジラさんに似て、優しそうですね!!」

(*´ω`*)

「父さんは、強くてカッコイイって小さい頃、思ってた。今でも、変わらんけど。」

「あらァ〜♡」( ´艸`)

「お前の母さんもカッコ良かったぞ?あの、羽根で斬りかかった時とかやばかった、。」

「良いなぁっ!!私もお母さんの姿、見たかったなぁ〜、。」(´・ω・`)

「…そうか、お前らはお母さんに会えてなかったんだよな、、。なんか、すまん。」( .. )

「いえいえっ!大丈夫です!!それに、私はお母さんを知りたいんです。私のお母さんがどんな方でどんな戦い方だったのか、、。色々、知りたい事があり過ぎて困ります。」(;´Д`)

「なるほど、、ww」( ̄∀ ̄)

「ゴジラさん、保護団体の方々のところではどうでした?色んな動物が居ると聞きましたが?」

「ああ、沢山居るぞ。楽しかったなぁ。」

保護団体で、三里たちの手伝いをしてる時は時間を忘れられるぐらい楽しかった。モスラにも見せてやりたい。

「モスラにも大福先輩、会わせてやりたかったなぁ〜。絶対、驚くぜ、、。」( ¯﹀¯ )

「マジですかっ!!?会ってみたいです!!大福さんって、どんな方ですか!」(゚ロ゚)

「白い猫。」

「ねぇこさぁんっ!!!!」٩(ˊᗜˋ*)و

そうだった、このモスラは動物好きなんだった。

「モスラは眩しいな。」

「ん?そんな事ないですよ〜。ゴジラさんだって輝いてますからっ!!」(*´ω`*)

(本当に立ち直ってくれて良かった。)

バトラを失ったあの日は、モスラは中々立ち直れなかったからな。

「…………どうした、。」

明るい筈のモスラの羽根が淀んで暗く見える。それぐらい、落ち込んでた。

「……いえ、何も、大丈夫ですよ、、。」

「大丈夫じゃないから、来たんだぞ?何か、辛い事があるなら、相談してくれ、。お前はまだ子供なんだ、無理するな、、。」

「…………あまり、心配かけたくないんです。」

「…そっちの方が余計、心配なんだが、?」

「………。」

「…お前は何も悪くない、俺に非がある。……もう少し早く、気付いてれば良かった。」

「……そんな事、言わないで下さいよ、、。……私は守られてばかりです、、。」

「っ、、?!」

その言葉、お前のお母さんも言ってた。口癖みたいに。あの怪獣の言葉一つ一つが心に刺さるんだよな、、



死んだ父さんを運ぶ船の上で俺が、父さんと三里たち事を見てた時。

「ゴジラの子?あの人たちの事、好き?」

モスラのお母さんが話しかけて来た。俺は頷いて父さんを見る。きっと、ボロ泣きだったろうな俺。そしたらモスラのお母さんが俺を抱き寄せた。凄く、物凄く冷たかった。あぁ、この怪獣ももう直ぐ、死ぬんだ。俺はそう思った。

「好きなのなら、守りなさい。自分の出来うる限りを尽くして。あの人たちは、貴方のお父さんが命を賭けて守った命よ。貴方がそれを未来に繋げるの。……大丈夫、私たちは見守ってるから。私の子供たちもきっと、貴方の役に立てるわ。」



その言葉が今でも頭から離れない。父さんの為、モスラの為。俺は、死んで行った怪獣たちの『意思』を継いで行かなければならない。それが父さんと同じように人間に創られた、俺の役目。

「………モスラ?これからも俺はここに来る。また、話そう。今度は、お前の母さんの話をしようぜ?」

「っ!!本当にっ?!……やったっ、、!!」

嬉しそうだな、モスラの顔も明るくなった。それだけ母さんが大好きなんだな、俺と同じだ。




「……ゴジラさんは私の祖母を知ってますか?」

「…ん〜、知らん。俺はお前のお母さんしか、会った事ないからなぁ、、。知ってるとしたら、父さんや過去と未来とか、保護団体の人とかかな?」

父さんも俺みたいにモスラたちと話してたのかな。そう思えば、俺も父さんと沢山、話がしたかったな、。

「はぁー、。」

「辛いですよね、、。何かを背負う事、何かを継ぐ事も、、。」

「…あぁ、。お前は無理しなくて良いんだぞ?」

「ダメですっ!!ゴジラさんだけ、無理させるなんて、私は出来ませんっ!!!!」

「…そう言うと思った。」

モスラ族は優し過ぎるがために頑固だな(いい意味で)。

「モスラ。これからも、俺と一緒に戦ってくれるか?」

「はいっ!!絶対に足でまといにはなりませんっ!!」

「おう。足でまといとは思う訳ねぇから、大丈夫だぞ?」(。-ω-)

「はぁーい。」(*´ω`*)

「じゃあ、これからも宜しくな。」

「はいっ!!宜しくですっ!!!!」(≧∇≦)

バトラ、お前の妹を守れるように俺も強くなるよ。俺もこれ以上、誰かが死ぬざまを見たくはない。三里は俺の名前の由来で『将来有望』だって言ってた。俺も世話になった皆に応えられるよう頑張らないとな。







俺は父さんの『意思』を受け継ぐ









END

ゴジラ ~Stage Series~

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