俺の友達はよく周りに変わっていると言われる。
だけど、そいつ自体は気にしていない。
そう“思っていた”。
俺とびびくんはいつものように屋上で昼食をとっていた。
ほんと少食だよねと言うと、まあねーともぐもぐしながら返される。
びびくんはいつも少食だが、その日はいつにも増して少なく、俺よりも先に食べ終わった。
いつもは2人で雑談をしているがその日は違い、びびくんはフェンスの方へ行った。
そしてびびくんはフェンスから身を乗り出して言う。
「うわー、やっぱ高いなー」
「ちょっとびびくん!?危ないよ!」
俺はそう言ったが、びびくんは何も言わない。
するとびびくんは、フェンスを超えて屋上の端にフェンスに掴まって立った。
「びびくん!!何してんの!!」
俺は流石に危ないと思い、そう叫んだ。
そして、食べかけのパンを袋に置いて立ち上がった。
それに対しびびくんは、見ての通りだよ。と半笑いで言う。
「何考えてんの、おかしいよ……!」
俺はそう言った。
すると、びびくんは少し悲しそうな顔をして言った。
「おかしい……か。やっぱこーくもそう思うよね…..、」
「いや違ッ___…..!」
違う。そんなことが言いたいんじゃない。
そう言いたかったが、びびくんが言葉を遮った。
「あーあ。
最後くらい、普通だって言ってほしかったな……w」
「最後って….待ってよびびくんッ…!」
そう言って俺は一歩足を出したが、そのときにびびくんはもう、
フェンスから手を離していた。
コメント
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あぁ … 切ねぇ … けど好き …