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約2年前__
ドシャ降りでも小雨でもない程度の雨粒が、緑の傘に叩き付けられ地面に落ちる
緑のメッシュが入った黒髪にジャンパーを肩落としした少年 ラントは、
カフェの前に辿り着くと傘を閉じて中に入った
ドア上に仕掛けられていたベルがチリチリンと甲高い音を出す
ラント『【週間 アウトボーイ】の紀村さんですか?』
ラントはハンチング帽を被った男性に声をかける
紀村『ん…?君が、霧隠君?』
ラント『はい』
紀村『取り引きねぇ…』
2人は向かい合わせに座り、紀村はコーヒーを飲みながら呟く
ラント『アウトボーイは、多くの風景を撮影する中で、【謎の光る物体】を何度か撮影してる筈です。
その情報が欲しい』
紀村『その見返りに、【連続窃盗犯】の情報を提供してくれると…』
紀村は再びカップに口をつけ、コーヒーを啜る
ラント『はい。俺はこう見えて、この界隈のストリートギャングのヘッドです。
仲間の力を借りて、町中の情報を掻き集めました』
ラントは、軽く2,3㎝をの厚さはある書類の封筒を机の上にそっと置いた
ラント『これで、確実に犯人が測定できますよ』
紀村は中身の書類を見て目を見開く
ラント『取り引きに応じて貰えますね?』
紀村『……ハァ……小学生相手に、俺が取り引きねぇ…』
紀村は憂鬱そうにため息を吐き、目を閉じる
ラント『奔放な行動をとるあなたは、社内でも敵が多い。
そのせいもあって、あなたは小さな失敗で報道部から落とされ、今の部署に転属になった』
その発言に、目を閉じていた紀村が動揺する
ラント『今は大きなネタを掴んで、報道部に戻りたいと思っている……
違いますか?』
紀村は、ラントの確信突いたその言葉に、観念したかのようにフッと笑う
紀村『そこまで調べてあるとは、大した小学生君だ』
紀村『良いだろう。君が望む【未確認飛行物体】、即ちUFOの情報を提供しよう』
ラント『では、資料の用意が出来たら、此処に連絡してください』
ラントは電話番号の書かれた小さな紙をポケットから取り出し、机に置くと立ち上がった
紀村『待て。君は何故、UFOの情報が知りたいんだ?』
紀村はカフェを出ていこうとするラントを目尻で見つめ、問いかける
ラント『あなたに、答える義務はありません』
ラントは一瞬立ち止まると冷たく言い放ち、再びベルを鳴らしてカフェを出ていった
ラント「『Yサークルが解放された○○ルギーを察知して現れた』……と言ったところか…」
ラントはUFOを見上げて呟くと、ツトムを含め生徒会の皆に声をかける
ラント「生徒会!死にたくなければ非難しろ!1番近いに校舎まで走るんだ!」
「「「はい!;」」」
生徒会のメンバーは急ぎ足でその場を駆け出して行った
すると、UFOから謎の球体が5つ程出現する
ジンペイ「なんだ?」
その球体は螺旋状にクルクルと回りながら下に浮遊してくる
球体が地面に触れると、それは明らかに人じゃない者へと変化した
真っ赤に染まった1つ目、不気味な弧を描いた口、手から生える3本の鋭い爪。
見てるだけで気分が悪くなりそうだ
?「ナナ ナナナナ!」
という奇妙な鳴き声を発して此方を見てくるソイツの名は『ブラックアーミー』
ジンペイはブラックアーミーの前にザッと立ちはだかる
ジンペイ「何となく敵っぽい感じだし、戦うか!」
ラント「やめろ!奴らの力の解析が、まだ終わってないんだ!;」
ラントは焦ってジンペイを止める
コマ「奴らって…!」
アゲハ「ついに来た…あいつらが」
アゲハはブラックアーミーを見つめる
ジンペイをはバケーラのメダルを取り出し、それを指で弾いて素早くウォッチにセットする
ジンペイ「お前の時間だ!バケーラ!」
ワーイ! カモンゴースト!
ウォッチから炎の様な○○ルギーが溢れ、一瞬顔の様なものを作ると、それが弾けバケーラが姿を現した