TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する

今日は何も上手くできなかった。

手裏剣は一つも的に当たらないし、授業であてられても問題に答えられなかった。

しかも返ってきたテストは69点。

クラスの皆からは馬鹿にされて、放課後廊下では見知らぬ6年生に散々に言われた。

だからだろうか、委員会で兵太夫にからかわれたときプツンと何かが切れた。

羨めしかった。

いつも褒めてもらえる兵太夫が。

皆に愛されてる兵太夫が。

気がついたら、僕は兵太夫に手をあげて、馬乗りになって叩いていた。

「何をしているんだ!やめろ伝七!」

立花先輩に腕を掴まれた。

その顔は歪んでいた。

兵太夫のそばには綾部先輩と浦風先輩がいた。

あぁ。やっぱり兵太夫は愛されてる。

僕が殴られても先輩はこんなことしないんだろうな。

羨ましい。

兵太夫が。

妬ましい。

自分を見てくれない先輩が。

「なぜこんなことをしたんだ伝七!兵太夫に謝れ!」

「嫌いだ。」

「え?」

「先輩なんか嫌いだ!3人共いつも兵太夫のことばっかり!僕のことなんかちっとも見てくれない!」

「伝七?」

「兵太夫も嫌いだ!いっつも先輩に褒められて!いっつも話の中心にいて!」

こんなこと言いたくないのに、僕の口は止まらなかった。

皆がびっくりした顔でこちらを見ている。

僕はいたたまれなくなって、部屋を飛び出した。

「待て!伝七!」

立花先輩の声が聞こえたけど、僕はかまわず走っていった。

この作品はいかがでしたか?

102

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚