テラーノベル
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5人はそれぞれ布団に入っていた。「……まだ帰ってこないね」
国見がスマホを見る。
「仕事だから仕方ないでしょ」
月島が答える。
「白布も?」
「うん」
研磨が布団の中からスマホを確認する。
「まだ」
角名はベッドに寝転がりながら、
「明日も朝から練習なのにね」
と呟いた。
「寝よ」
月島が電気を消す。
「おやすみ」
「おやすみ」
部屋が暗くなる。
それからしばらくして――
廊下から小さな足音が聞こえた。
カチャ。
部屋のドアが少し開く。
「……ただいま」
白布だった。
部屋の中は真っ暗。
全員寝ている。
白布は起こさないように静かに荷物を置いた。
そのまま自分の布団へ入る。
すると暗闇の中から小さな声。
「……おかえり」
「起きてたのか?」
「今起きた」
国見だった。
「寝ろ」
「白布も」
「分かってる」
それだけ言って、二人とも目を閉じる。
さらにしばらくして。
また廊下から足音。
今度は赤葦だった。
ドアを開ける。
「……ただいま」
返事はない。
全員、寝ている。
赤葦は静かに荷物を置き、自分の布団へ向かう。
「……遅かったね」
突然、角名の声。
「起きてたんですか?」
「ちょっとだけ」
「すみません、起こしました?」
「大丈夫」
赤葦が布団に入る。
「撮影どうだった?」
角名が小声で聞く。
「長かったです」
「明日、起きれる?」
「……頑張ります」
「頑張って」
「はい」
二人とも、それ以上は話さなかった。
明日も朝からバレー。
そして――
誰も知らない。
赤葦京治が俳優としてドラマに出演していることも。
白布賢二郎が『だぁれかさんと遊ぼ』に出演していることも。
もちろん、二人が超人気アイドルグループ**『チョコレート』**のメンバーだということも。
合宿三日目。
6人には、また朝からバレーが待っている。
コメント
1件
第6話、読み終えました。夜の合宿所で、帰ってくる白布くんと赤葦くんを待つメンバーたちの「おかえり」の静かなやり取りが、とても温かくて好きです。暗闇の中の小さな声が、逆に距離感を縮めてる感じがしました。そして最後の展開——まさか二人が人気アイドルだったとは! 合宿中のバレーと日常の裏に、こんな秘密があるなんて、続きが気になります。素敵な伏線でした🌷
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らーゆダヨ🍜
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