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らーゆダヨ🍜
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無気力組はアイドルだった第9話「ついに――」
合宿五日目。
朝から体育館はいつも通り騒がしい。
「集合!」
各校の選手たちが集まる。
けい、けん、りん、蛍、あき、かいも何事もなかったように練習へ入る。
昨日までと同じ。
――のはずだった。
「なあ、昨日の音駒での撮影さ」
黒尾が言う。
「映画のやつ?」
「そうそう」
「けいとけん出てたよな」
「うん」
その会話を聞いた蛍とあきが振り返る。
「……ん?」
「どうした?」
「いや」
蛍が少し考える。
昨日の撮影。
けいとけん。
映画。
そして――
最近、SNSで話題になっている映画の予告映像。
「……ちょっと待って」
蛍がスマホを取り出す。
「あき」
「なに?」
「昨日の映画、タイトル分かる?」
「あー……」
あきもスマホを開く。
検索する。
そして予告映像が表示された。
画面に映ったのは――
主人公を演じる、けい。
「あれ?」
あきが固まる。
蛍も画面を見る。
「……けいじゃん」
「え?」
二人が同時にけいを見る。
けいは、
「……」
固まった。
「けい」
「はい」
「これ」
蛍がスマホを見せる。
「……俺です」
「やっぱり!?」
あきが声を上げる。
「え、待って待って」
今度はけんの名前を検索する。
映画の出演者一覧。
そこには――
けん。
「けんも出てるじゃん!」
「……バレたか」
けんが苦笑する。
りんとかいは状況を理解する。
「え、二人とも?」
「うん」
けいが観念したように頷く。
「俺たち、俳優もやってる」
蛍とあきはしばらく無言。
「……なんで言わなかったの」
蛍が呟く。
「秘密にしてたかったから」
「ずっと?」
「うん」
あきが頭を抱える。
「いや待って」
そして、もう一度画面を見る。
「じゃあ……」
けいを見る。
「チョコレートのけいって、けい本人?」
「……そう」
「え!?」
今度は体育館中に響くくらいの声。
周りの選手たちが一斉に振り返る。
「チョコレート?」
「今、チョコレートって言った?」
黒尾が近づいてくる。
「お前ら、何の話?」
蛍とあきが固まる。
けいも固まる。
けんも固まる。
りんとかいが顔を見合わせる。
そして――
あきが小さく呟いた。
「……終わった」
秘密が、一気に崩れ始めた。
コメント
1件
第7話、読み終えました!秘密が一気に崩れていく瞬間、すごくドキドキしました…!蛍とあきがスマホで検索して「えっ」って固まるシーン、読んでるこっちまで息を呑みました。特にチョコレートの話にまで発展して体育館中に響き渡る声、もう一気にバレていく感じがたまらないですね。けいの「…俺です」って観念した返しも印象的でした。続きがすごく気になります!