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主要登場人物一覧
蔵島壱成(18)…2代目主人公ULTIMATE 支援機動班所属
柳生敦也(50)…ULTIMATE支援機動班所属
松浦風雅(18)…警衛隊ULTIMATE第1実動部隊所属 総理大臣射殺事件で逃亡中
菊池謙介(36)…ULTIMATE支援機動班班長
中島佑紀弥(18)…ULTIMATE第1実動部隊所属
長内貴也(51)…2代目ULTIMATE総監
福良啓司(28)…ULTIMATE総監秘書
赤木龍一(32)…ULTIMATE中央指令部長
水崎一躍(22)…ULTIMATE中央指令部副部長
越前龍馬(34)…ULTIMATE第1実動部隊長
片倉旬(45)…警衛隊西日本方面本部長
工藤哲也(44)…警衛局監察部管理官兼監察部外部捜査班管理官
「死者36名、エルサイア構成員は全滅、うち2名が警衛官。上からの命令に従わず君は射殺命令を出した。その結果がこれか。情けないな。ULなら生け捕りなど余裕だと思ったのだが、これじゃあそこら辺の警衛部隊でもできるぞ。」
「申し訳ありません」
長内は朝早くから、警衛局4代目総統石倉裕二に呼び出されていた。
「もういい、ULには何も頼まん、出ていけ。そしてこの事は中央監察部に報告する。命令を無視した規律違反の罪でな」
生け捕り命令を出していた石倉とは違う命令を出し独自で行動したとして石倉は長内に対して激しい怒りをみせていた。
「申し訳ありませんでした」長内は一例するとそのまま総統室から出ていった。総監室に戻ると総監秘書の福良啓司がいた。
「総監、お疲れ様です。どうでした?」
「かなり怒っていた。それより今の隊の様子は?」
「はい、死亡した2名の隊員ですがプロテクターの装着不備により銃弾が命中しての殉職だと判明しました。そして負傷した隊員は5名。彼らはいずれもプロテクターなど装備は完璧に装置していましたが負傷した模様です。」
「そうか」
そう言うと長内は机の引き出しから何やら封筒を出した。
「ちょっと行ってくる」そう言うと長内は封筒を持ち部屋から出ていった。
「ま、まさか」福良は急いで部屋から出ていった。
その頃中央指令部では度重なる任務による疲れからか、指令部員達は極度の疲労をみせていた。その時足に銃弾を受けた赤木は松葉杖をつきながら部屋に入ってきた。
「赤木さん、大丈夫なんすか?出勤して」水崎が聞くと赤木は水崎の肩に手を置いた。
「おめぇーにこの中央指令部を任せれると思うか?お前にはまだ早い。どけ」そう言うと赤木はそのまま自分の席についた。その時、福良が中央指令部室に入ってきた。
「た、大変だ、総監が」
「あ?うるせーな、何だ?」赤木が聞くと福良は息を整えながら喋りだした。
「長内さんが辞めようとしている。さっき退職願い、あ、除隊届けを中央監察部に届けにいってた」
「あーそ」
「赤木さん、良いんすか?長内さんが辞めて」水崎が言った。
「警衛隊では何かを辞める場合、本部である警衛局と自分が所属している地方の方面本部にも辞めることを自ら伝えなければならない。おそらく長内はこれから西日本方面本部に向かうだろう」
「だから何ですか?長内さんを止めないと」
「まー見ておけ笑、あいつは辞めねーよ。」そう言うと赤木はにやりと笑った。
2日後長内は封筒を持ち西日本方面本部を訪れた。
守衛に名前と所属を告げそのまま本部長室に向かった。
「来たか、まーそこ座れ」片倉は部屋に入ってきた長内をソファーに座らせた。
「それで、やめんの?」
「あー、辞めようと思ってる」
「考えすぎなんじゃない?」
「今回、俺は命令に逆らってその上2名もの殉職者を出してしまった。真島(初代主人公)が作り上げたこのULを潰したくない。そう思ってな」
「22万人の自衛官の意思を次ぐ形で2025年、国の防衛機関として正式に警衛隊は発足した。俺達警衛官はこの22万人の自衛官の意思をこれからも継承していかなければならない。長内さんは心からその意思を継承できたと思うか?俺はまだだと思う。これだけの事で簡単に辞めるのか?それは違うんじゃないか?」
「………………」
「本当に辞めたいと思っているのか?警衛官をULを」
「続けたい。」涙を流しながら長内は呟いた。
どうやら自分の中のプライドが辞める決意を出した。
しかし本当の自分は辞めたくはないという自分の中で相反する意見が交わっていたようだ。
「そう言うと思ったよ笑。真島ULを長内ULが受け継いだ。あの時の長内さんは輝いてたなー」そう言うと片倉は警衛隊旗を広げた。
「総監の座は退くにせよ、これからどうするんだ?」
「まだ、まだULに関わりたい。指揮官としてでなくてもいい。国防の最前線に立ちたい」
「わかった。俺から中央監察部に掛け合ってみるよ。恐らく次の総監が決まるまで自宅謹慎だと思う。次の総監が決まり次第、連絡が来るだろう」
「わかった」