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#異世界転生
K-Takasaka
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K-Takasaka
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K-Takasaka
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#タイムループ
夜中、体育館の窓が割れた。
静寂を切り裂く音が、校舎全体に響き渡る。
ガラスの向こうから、青白い腕が伸びてきた。続いて、ひしゃげた顔が窓枠を乗り越える。
ゾンビが一体、体育館へ侵入した。
ミステーが真っ先に立ちはだかる。
振り下ろされた腕を、ピラミッド型の被り物で受け止めた。
ガンッ!
「ミステー!」
「問題ありません。頭はまだ三角形です」
「そこを心配するの!?」
カキが斧を振り抜いた。
ゾンビが床に倒れる。
だが、安堵する暇はなかった。
割れた窓から、二体目が入ってくる。
三体目。
四体目。
窓の外には、さらに無数の影が蠢いていた。
「数が多すぎる!」
メバルは救急箱を抱えたまま、後ずさる。
ゾンビたちは、倒れた仲間には目もくれなかった。
全員が、体育館の奥――六人のいる場所だけを見ている。
「体育館の裏に用具室がある。そこから校舎へ抜ける」
アオノが言った。
「確認したの?」
「していない」
「してない場所に行くの!?」
「ここよりは安全だ」
マサカゲが鉄パイプを振り回し、迫るゾンビを押し返す。
「行くぞ!」
六人は体育館の奥へ走った。
背後から、ゾンビの唸り声が追いかけてくる。
カキが斧を振り下ろし、用具室の扉を叩き壊す。アオノは錆びついた鎖にナイフを差し込み、何度もねじった。
鎖が切れる。
「開いた!」
先にミステーが中へ入り、最後尾でピラミッドの被り物を構えた。
ゾンビの爪が、その表面を激しく引っかく。
ガリッ、ガリッ、ガリッ。
「急いで!」
メバルが叫ぶ。
全員が校舎側の扉をくぐった。
K-Tが最後に用具室へ入り、扉を閉める。
その瞬間、ゾンビの爪が茶色いコートを引き裂くように引っかいた。
布地は破れなかった。
それどころか、爪の方が折れた。
カラン、と乾いた音が床に落ちる。
「Kさん……今、引っかかれたよね?」
メバルが尋ねた。
「ああ」
「でも、コートが破れてないよ」
「丈夫なんだ」
「すごく丈夫だね……」
K-Tは答えなかった。
代わりに、コートの内側へ手を入れる。
カチャッ。
金属音が鳴った。
カキが振り返る。
「今度こそ、何を持ってるの?」
K-Tは答えず、階段を上った。
六人は音楽室へ逃げ込む。
扉を閉めた直後、階下から足音が聞こえてきた。
一つではない。
二つでもない。
何十もの足音が、階段を上ってくる。
だが、その中に一つだけ、妙な音が混じっていた。
足を引きずる音ではない。
一定の間隔で、階段を踏みしめる音。
まるで、誰かが意志を持って歩いているような――。
K-Tが音楽室の扉を見つめた。
「鍵をかけるな」
「え?」
「そいつは、鍵の開け方を知っている」
次の瞬間、音楽室の扉が三回叩かれた。
コン、コン、コン。
ゾンビの足音が、止まった。
コメント
1件
第4話、めっちゃ面白かったです!ゾンビの襲来から一気に緊張感が走って、でもミステーが「頭はまだ三角形です」って言い放つシーンで思わず笑っちゃいました(笑)そういうところ、好きです。K-Tのコート、ただの丈夫な布じゃないですよね…?あの金属音と「鍵の開け方を知っている」って台詞、すごく気になる…。最後のノック、3回。次の話が待ち遠しいです🖤