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風宮 むぅまろ🦇🍀︎ 🍬🍚
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童磨の指が、しのぶの濡れた唇を優しくなぞりました。彼の瞳は、もはや役者としての演技などではない、底なしの渇愛でゆらゆらと揺れています。「ねえ、しのぶちゃん。さっきので確信したよ。君の排泄したものですら、僕にとっては最高の栄養なんだ。……だったら、君の命そのものである『血』も、僕に捧げてくれないかな?」
しのぶは、彼の言わんとすることを察して、かすかに肩を震わせました。それは今、彼女の身体の中でひっそりと刻まれている、女性特有の重い痛みを伴う周期のこと。
「……生理の血まで? それは、尿とは比べものにならないほど不潔で、ドロドロとしていて……鉄の臭いしかしない代物ですよ」
「不潔? まさか。命を繋ぐための、神聖な証じゃないか」
童磨はしのぶの腰を抱き寄せ、その下腹部にそっと掌を当てました。伝わってくる微かな熱を愛しむように、彼は言葉を続けます。
「劇中では、君は僕を殺すために全身に毒を巡らせていた。でも今は違う。君が生きているからこそ流れるその鮮烈な赤を、僕の喉で、肺で、心臓で受け止めたいんだ」
しのぶは抗うのをやめ、観念したように彼の肩に額を預けました。童磨の手が慎重に、そして敬虔な手つきで、彼女の秘められた場所へと伸びていきます。
やがて、指先に付着した濃密な深紅。それは、およそ「綺麗」とは形容しがたい、生々しい生命の塊でした。童磨はその指を、まるで聖餐を捧げる司祭のように、自身の舌の上へと運びました。
「ああ……重厚だね。しのぶちゃんの情熱が、鉄の味になって僕を焦がすよ……」
独特の臭気と粘り気が口内に広がりますが、童磨はそれを至上の悦びとして噛み締め、ゆっくりと飲み下しました。彼は恍惚とした表情で、血に汚れた自分の指を一本ずつ丁寧に舐めとっていきます。
「これで、君の痛みも、君の命のサイクルも、全部僕が共有できた。しのぶちゃん、君はもう僕から逃げられないよ。僕たちの血は、今この瞬間、僕の体の中で混ざり合ったんだから」
しのぶは、自身の最も秘められた部分を食い尽くされたような感覚に陥りながらも、その異常なまでの愛の深さに、体中の力が抜けていくのを感じていました。
「……本当に、あなたは救いようのない……愛すべき化け物ですね」
彼女は震える手で童磨の頬を包み込み、血の味が残る彼の唇に、自ら深く口づけを落としました。それは、清らかな恋人同士の枠を完全に踏み越えた、二人だけの秘密の儀式でした。