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「こんばんは! よかったら一緒に飲みませんか?」
と慎吾もくるみと洋平のテーブルに割り込んだ。そして慎吾が注文して、どんどんテーブルにビールやカクテルのグラスが次々と置かれていった
由紀はドサッと洋平の隣を陣取り、彼の腕に軽く触れなが
「洋平さ~ん、ここはすっごく雰囲気良いですよねぇ~」
「そうですね」
洋平も由紀に微笑みかける、くるみは由紀の快活さと陽気さが好きではあったが、昼間のビーチでも洋平に少し馴れ馴れし過ぎる所が気に食わなかった
なぁに?なぁに?由紀さんったら洋平君にベタベタしちゃって!くるみはマティーニをぐいっと飲み干した
「おかわり!」
「おっ!くるみさん良い飲みっぷりですね~、同じヤツでいいですか?」
慎吾がメニューを見ながらウェイターを呼ぶ
「くるみちゃん!このパパイヤすっごく甘いわよ!取り分けてあげる 」
由紀が満面の笑顔で取り分けたパパイヤをくるみに差し出す
「はい(はぁと)どうぞ♪」
「・・・ありがとう・・・」
「どういたしましてぇ~」
くるみはその光景に、不満を感じつつも、笑顔を絶やさずに答えた
洋平は、くるみの微妙な変化に気づいて言った
「くるちゃん・・・そんなに飲んで大丈夫?」
くるみは小さく頷き微笑んだ
「うん・・・なんだか私飲みたい気分!」
「そうよぉ~♪だってこんな素敵な夜ですもの
飲みましょ♪飲みましょ♪」
そう言った由紀が手慣れた手つきでどんどんウイスキーと炭酸でハイボールを作っていく、由紀が洋平の話に大袈裟に笑う度にくるみのお酒のピッチが速くなる
「わっ・・・私、おトイレ!」
「あ~!私も~~~♪」
少し酔っているのかフラフラしながらくるみはトイレに向かった。その後を由紀も続いた
「でも本当に洋平さんって素敵よねぇ~~本当にくるみちゃんが羨ましいわ~~~♪ねぇねぇ!ハワイの解放感に紛れて、一晩だけ旦那同士交換しちゃわない?」
「え?こ・・・交換って?」
「やっだぁ~~~~かまととぉ~~~~~♪」
訳が分かっていないくるみの耳元で由紀が囁いた
「スワッピングしましょうよ(はぁと)スワッピング」(※相手を交換してセックスすること)
バシャ―――――――ッ「キャー――――」
あまりにも驚いたくるみが水道の蛇口をMaxに捻ったものだから、そこらじゅうが水浸しになった
「くるみちゃん!水道出しすぎぃーーーーー!」
「なっなっな・・・何をバカなことをー!スッ・・スワッ・・・スワッ(←言い慣れていない)」
「やっだぁーーーびしょびしょーーー」
由紀が自分の服をみて言った
「洋平君は私のだっ、旦那様よ!誰とも交換する気なんかないわっっ!それをス・・スワッ・・・スワ・・・」(←まだ言えない)
くるみは洋服も手もびしょびしょのまま、怒りに任せて人さし指をビシッと刺して由紀にどなった
「くるみちゃんったら冗談通じなーーい」
ケラケラ笑う由紀を見てくるみは唖然とした
ハァ・・ハァ・・・「じ・・・冗談?」
―冗談なの?―
「さぁ早く戻りましょ~♪」
トイレから出て、くるみはスキップする由紀の後ろ姿をじっと見た
さっきの・・・冗談って言ってたけど・・・・本当に?
急にムカムカしてきて心の中で叫んだ
―由紀さんは油断も隙もあったもんじゃないわーーーーっ!―
・:.。.・:.。.
ペラペラ・・・「それでぇ~~ビットコインのぉ~これからはどうなるんですかぁ~?私洋平さんに聞きたくてぇ~~」
「・・・仮想通貨に興味あるんスか?」
洋平が隣にぴったり張り付いている由紀に目線を向ける
「そうなのぉ~~♪以前から仮想通貨に興味があってぇ~♪セミナーとかに行っちゃおうかなぁ~ってぇ~」
カランッと洋平が空になったウィスキーの氷を鳴らす
「そうですね・・・これからビットコインを買うのはお勧めしません、なぜならビットコインの外資保有者は、ディープスティート達ですから、これからビットコは下落します」
「え~~~そうなのぉ~~!でも有名なYouTubeの動画、昨日観たんだけどぉ~、上がるって言ってたわよぉ~」
フンッ「・・・そんなヤツらの言う事信用するんスか?」
「ええ~ダメなのぉ~?」
「それから仮想通貨セミナーもお勧めしません、あーゆー輩は2~3年前に仮想通貨で儲けたけど、今は稼げないから2~3年前の知識を情弱捕まえて、いかにもそれらしく教えてるだけですから絶対稼げません!金をドブに捨てるだけです」
「じゃぁ、どうすればいいのかしらぁ~?」
由紀の猫なで声が辺りに響く
「仮想通貨に限らず、本当に自分がその分野で稼ぎたいと思うのなら、人一倍勉強するしかありませんね、高額のセミナーをやってる連中は、情弱の楽して稼ぎたいという心に付け込んできます、稼げてたらセミナーなんかやらないで自分が仮想通貨やってるでしょう、勉強なんかそれこそ図書館の本1冊から始められますよ」
「凄いわぁ~~洋平さ~ん、由紀尊敬しちゃう~~~(はぁと)」
「アホでも思いつきますよ」