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「にん、げん……?」

「嗚呼。僕は機械じゃない」

人間なんだよ。

「そんな……じゃあ……僕らは……」

「君は悪くないよ」

「悪いのは、bunだ。あの組織だ」

「僕……は」

焦りが強くなる。

呼吸が早くなる。

僕は機械なのに。

「敦くん」

太宰さんに肩を掴まれ、正気に戻る。

「あ……すみません……」

「いいよ」

(そんな君が好きなのだから)

「……敵襲ですね」

「へ……」

言葉の意味を理解するより先に、

僕の片脚は無くなっていた。

「!」

「敦くん!」

「大丈夫かい!?」

「あ……大丈夫……です」

「部品を取り替えれば……」

オペレーターに連絡しようとした瞬間、

美しい蝶が目の前を通り過ぎた。

「君死給勿」

すると、みるみるうちに脚が再生する。

「……貴方の異能ですか?」

「嗚呼、そうだよ」

「機械にも人間にも効く、万能異能さ」

「へぇ……凄いですね」

「それより、今は敵襲だ」

はっとして、攻撃が来た方を見やる。

「ふむ…僕の攻撃を避けるとは……」

避けれては無いけどな、と心の中でツッコミながら、

黒の敵を睨み付ける。

「貴様が人虎か」

「へぁ?」

「羅生門」

「おわっ!?」

羅生門と呼ばれたソレは僕を縛り付けた。

「今から貴様を連れ帰る」

「はぁ!?!?」

「一寸、芥川くん、敦くんをどうするつもりだ?」

芥川……?

「太宰さん……しりあ……」

「僕は人虎を肉壁にするだけ」

「太宰さんには関係ありませぬ」

「いいや関係あるね。だって私は……」

なんか厭な予感が…………

「その子の恋人だからね!!!」

ほらぁ!

云うと思ったよ!この人なら!!

「なぬっ……!?」

「恋人、だと……」

あれ……?結構ダメージが……

あっ!なんか縛りが緩くなってる!

出よーっと!

「っ!?」

「貴様っっ!!」

「はい再起不能〜」

「うぐ……!?」

凄い……!何時の間に!

「じゃあね〜!」


「あの……太宰さん……さっきのやつ……」

「嗚呼……私の元弟子」

「弟子?」

「元、ね」

「今は君にしか興味無いよ」

「ちょっ、人前ですから……」

「ラブラブだねェ〜!」

「ヒューヒュー!」

「ほら……」

「君達、面白いね!」

「私、気に入っちゃった!」

「え?でも、太宰さん……」

「任務は失敗でいいでしょ!」

「駄目ですよ!」

「ちゃんと命令を聞かないと……」

「何、云っているんだい?」

「……え?」

太宰さんの表情は、

まるで氷の様な、冷たい顔だった。

「谷崎くんも云っていただろう?」

「bunは間違っている」

「bunは……間違って………」

「君は、洗脳されているんだよ」

今迄ずっと喋って居なかった谷崎さんがそう云った。

「洗脳……?」

「……いつか解るよ」

「それじゃあ、僕らの事は秘密にして下さいね」

「絶対に」

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