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「マジになんなって、冗談に決まってんだろ」
「っ!…もっ、もう、からかわないでよ!」
いつもの調子でからかわれた、と分かるのに
思わずドキッとしてしまった。
◆◇◆◇
1週間後の昼休み
俺は圭ちゃんといつものように購買で昼ご飯とジュースを買い
空き教室の席に向かい合って座り、昼食をとっていた。
圭ちゃんがさっき販売機購入したコカ・コーラに口をつける。
その凛とした顔をボーッと眺めていた。
すると不意に昨日の圭ちゃんとの会話を思い出し、顔が熱くなるのを感じた。
(…男同士って、キス以外何するんだろう)
そんなことを考えていた、そのとき
「……なにぼーっとしてんだよ」
「へっ?あっ……え…っ」
不意打ちの言葉に、どう言い返したらいいか分からず狼狽えた。
今まさに自分が考えていたことを声に出そうとしては、躊躇いを繰り返していると
圭ちゃんは怪訝そうな顔つきでこちらを見つめてくる。
「随分間抜け面してたけど?」
「いや…ちょ、ちょっとぼーっとしてただけだよ…!」
俺は慌てて否定したが、その言葉に納得していない様子で圭ちゃんはさらに問い詰めてくる。
「ふーん。ならなんで俺の顔みてニヤけてたんだよ」
「そ、それは…圭ちゃんに見惚れてただけだから!」
「恥ずかしげもなくよく言えるな…?」
明らかに納得がいっていない様子だが、仕方ない。
本当にただ考え事をしていたら、圭ちゃんを見つめていたのは事実なのだから。
微妙な空気を終わらせたくて、俺は黙々と弁当を食べ始めた。
◆◇◆◇
その日の放課後───
SHRが終わり、カバンの中身を整理して立ち上がると
「りゅう、帰ろーぜ」
カバンを肩にかけた圭ちゃんに声をかけられ、相変わらずな日常に自然と頬が緩む。
「うんっ、帰ろ!」
まだ放課後になって10分も経っていないというのに
すでに教室内に残っている生徒の数は少なく
ほとんどの人が帰ったようだ。
きっと今頃校門付近は、部活をするためにグラウンドに出向く生徒や
帰路につこうとする生徒たちで溢れ返っているだろう。
そんな喧騒をよそに俺たちも昇降口を出て、校門へ足を踏み出す。
「そうだ。りゅう、今から近くのゲーセン行かね?」
「ゲーセン?いいけど、駅前のとこ?」
「あぁ。目当てはコレ」
そう言って圭ちゃんはスマホを取り出すと、手元の画面を見せてくれた。
そこには、小学生の頃によく圭ちゃんと家に集まってテレビの前で遊んでいた
格闘ゲーム機の写真があった。
「え、これ、最新機種?!昔よく一緒にやってた格ゲーじゃん?!」
「そうそう。やっぱりゅうも覚えてたんだな」
コメント
1件
**美月ゆめか🌸:** 2話も尊すぎて鼻血出たんだが?!?!🩸💕 昼休みの「見惚れてただけ」発言、りゅうくんが顔真っ赤で言い訳してるの想像しただけでにやけるわ〜😇 圭ちゃんがからかうときの口調が優しくてズルい!そして格ゲーの思い出話でまた距離縮まるのエモすぎる…「覚えてたんだな」の一言に詰まった関係性が好きすぎる🙈 次回のゲーセン対決、絶対見届けるんで待ってろよー!!🔥🎮