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はる
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耀聖(ようせい)
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夢を見ていた。目に付くもの全てが虹色で今立っているのが上なのか下なのか分からない。自分がどういう体勢なのかも分からない。何も分からなかったけど、これが夢だというのはわかってた。すると、遠くから自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。だんだん近くなって、目が覚めた。
「タロー!寝すぎて学校遅刻しちまったよ!!」
そう、珍しく早起き出来たから、学校行く前に友達の家に行って一緒に河川敷で駄べってたんだ。そしたら思いの他、草原に流れる風が気持ちよくて寝たんだ。この妙に声のでかいやつはヤス、家が近くて小学校の頃からの付き合いだ。
「やべーよ。早起きしたの無駄になっちゃった」
今から走っても間に合わないので俺たちはまったり学校に向かうことにした。気持ちのいい朝寝ができたから、良しとするか。
「にしてもよー。最近なんかパッとしなくて暇だよな!退屈って言うか、貴重な学生生活を無駄に過ごしてる気がすンだよな。」
藪から棒になんだよ、と言いかけたが、確かにそうだ。何の変哲もない、ふつーな生活。
まぁ、それはそれで悪くはないが、やっぱりなにかド派手なことをしてやりたい気もする。漠然とドカーン、みたいな。
「やっぱり人生で大事なのは目的を持つことだと思うんだ。なんか夢とかさ。そういう物を意識して生きるのが大事っつーことよ。わかる?」
ヤスはそれを聞いてうんうん…と頷きながら考えているが、イマイチそういう野望とかないらしい。
「うーん、そういうオメーはなんか夢とかねぇの?」
「俺?俺の夢かぁ….俺は世界征服したいな!やっぱり全てを手に入れた感あるし、やりきった時の達成感は半端ねぇよ!」
「ふぅん。そりゃ凄まじくでっけぇ夢だなぁ。俺は彼女が欲しいくらいしか出てこねぇや。
…..んじゃよ!オメーの世界征服の夢を俺が手伝ってやるから!オメーは俺の夢の手伝いをしてくれよ!」
「んお!乗ったァ!俺に任せときゃァ、彼女の100人くらいお茶の子さいさいよ!」
こうして、世界征服の夢の第1歩を踏み出したのだ。ふたりはゲラゲラ笑いながら学校へ向かったが、学校に着いたのは昼前だった。
コメント
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読み終わりました!冒頭の虹色の夢のシーン、すごく印象的でした。あれ、ただの寝ぼけじゃなくて、後々効いてくる伏線な気がします。タローとヤスの「世界征服」と「彼女欲しい」の交換条件、男子高校生のノリがリアルで微笑ましかったです。日常の何気ない会話から急に壮大な夢を語り出す流れが自然で、これからどう展開するのかワクワクします。続きが気になります!