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アメリカ、、、!!ごめん存在忘れてた、、、!! ソナチ?ナチソ?両思い成立したねよっしゃ!!(※彼女は疲れています)
崖の縁に立つナチス。雪と血で濡れた地面は滑りやすく、風が鋭く吹き付ける。ソ連は一歩一歩、確実にあいつに近づく。右目の包帯の下で、視界はぼやけているが、心は澄み切っていた。
――あいつを逃がすわけにはいかない。
ソ連「……逃げるな」
声が震える。怒りと執着、悲しみと愛情が混ざり合い、言葉は刃のように鋭い。
ナチスは震える手で銃を握り、冷たい目でソ連を見つめる。
ナチス「……お前、変わらないな」
その声は冷たいが、どこか揺らいでいた。
雪に足を取られながらも、ソ連は前に進む。
仲間の声も、砲撃も、もう届かない。
ここにいるのは、あいつと自分だけだ。
ソ連「……くそ……動くなよ」
ソ連の声は叫びになり、嗚咽が混ざる。拳を握り、全身の力を込める。
心の奥で、かつてのあいつの笑顔がちらつく。
ソ連「……どうせ殺すなら……一緒に……」
ナチスの瞳が揺れる。驚き、戸惑い、そして僅かに赤みを帯びる。
ソ連の声が崖の風にかき消される前に、二人の距離はほとんどない。
手が触れ、指先が絡まる。
ナチス「……なぁ」
ナチスの低い声。呼吸は荒く、震えている。
ソ連は息を詰め、全身の力を振り絞る。
ソ連「……死ね……!」
その言葉の裏には、憎しみも愛も、すべてが詰まっていた。
ナチスは崖の縁で一瞬足を滑らせる。
ナチス「……っ!」
ソ連は咄嗟に腕を伸ばす。抱き留めるか、それとも押すか、頭の中は混乱していた。
感情が爆発し、理性は消え去る。
風が二人を包み込み、雪が舞う。
ソ連「……やめろ……!」
叫ぶ声は、もはや懇願に近い。だが、あいつを手放すわけにはいかない。
ソ連「……死ぬなら……一緒に……」
ソ連の言葉は、過去の記憶と交錯する。
右目を奪ったあの日、泣き叫んだあの日、すべてが凝縮され、今この瞬間に溶け込む。
ナチスの目が揺れる。唇が微かに動き、言葉が零れる。
ナチス「いや……違う。俺もな……お前のこと好きなんだ」
その瞬間、ソ連の胸が締め付けられる。
ソ連「っ……!もっと早く言えよ」
泣きそうになる声。怒りでも、悲しみでも、すべてが混ざる。
ナチス「悪い……じゃあ逝こうか」
ナチスの声は震え、涙を含む。
ソ連「……ああっ!」
ソ連も同時に声を上げ、二人は崖の縁で体を寄せ合う。
その時、後ろから叫び声が響いた。
アメリカ「やめろーーーっ!」
アメリカだ。雪に足を取られながらも、必死に駆け寄る。
二人は一瞬、視線を交わす。
崖の下には、暗い雪と岩の渓谷。静寂が迫り、時間が止まったかのように感じる。
ソ連「……くそ、俺は……」
ソ連の心はぐちゃぐちゃだ。愛と狂気が渦巻き、何をしていいか分からない。
ナチスも同様に、感情の奔流に身を任せている。
崖に立つ二人、叫ぶアメリカ、そして舞う雪――すべてが、一瞬の永遠になった。
視界が真っ白になり、風の音だけが耳に残る。
誰も止められない。止まるはずのない運命が、ここに凝縮していた。
ーーグシャ
自分でも、書いてて分からんくなってきた。
次回、最終回です。
ではまた!