コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
何とか一週間が経過した。クラブは遅刻しない様に行く。ホステスの御姐さん方とも、慣れて来た。そして良仔こと、ここでは葉矢は、思った。(パシリのが楽だ)情けないと思われようが、客が付かない又は呼べないホステスは、壁の花に等しい。ママについてパシリをやっていれば、彼女の癖が分かって来る。売れるホステスには徹底的に、売って売って売りまくれなのだ。一度売れないと、集金の連絡をさせたりしている。
「葉矢ちゃん、今度アタシと一緒に集金に回ってくれないかしら?時給はその分も出すから。」彼女は葉矢に支払う時給のほうが遥かに得なのだった。葉矢は若い方では無いが地味な印象が有り、適当に気が利かないモードを出している。気が利き過ぎれば、ママは客を取られる心配をしなくてはなら無い。良仔はレストランのバイトも気に入って居たので、「ダブルワークなんで、4時からなら大丈夫です。」と答えた。