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テラーノベル(Teller Novel)
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地上に落ちてきた天使

???視点








































やばい…死んだ、あんな高さから落ちたんだ、絶対死んだ

?いや、まだ希望はあるかも、羽を治したら傷を軽減出来るかもしれない

ドサッ

???「いたたた、血だらけだ…でも上手くいったみたい、良かった〜...ていうかここどこ?」

通行人(子供)「ねぇねぇおかーさん、あの人背中に羽生えてる!それに血だらけ!」

通行人(母)「きっと何かのコスプレよ、気にしないの」

通行人「いきなり人が…血だらけだ!大丈夫ですか!?」

なんで見ず知らずの人に声をかけ、優しくするのだろう。あ、俺も一緒だ。見ず知らずの人に、理由もなく手を差し出して導いている

???「あ、はい。大丈夫です、ただのコスプレ?ってやつですから。気にしないでください」

通行人「そうですか、あまり迷惑はかけないでくださいね」



???「どうしよ、ここどこだよ…なんで落ちたんだよ…最悪、早く帰りたい....いや、帰りたくもないな」

○○「どうしたんだい、そんな血だらけで?迷子?」

誰?迷子って何?俺の名前?いや、絶対違うな。迷う子でしょ、俺迷ってんのかな、迷ってないのかな。わかんない

???「迷子じゃない?」

○○「なんで疑問形?まあいい、名前は?」

名前..そうだ、俺には名前が無い。俺のように高貴な天使には名前が無いんだ。なんと名乗ればいいのだろうか。そもそも名前とは?呼びやすいように着けただけだと言っていたけど…

???「ない…」

○○→太宰「ないのかい?じゃあ私が名付けてあげよう,,,(。-`ω´-)ンー瑛奈君でいいね、私の名は太宰治だ」←結構ネーミングセンスある

???→瑛奈(瑛奈って…名前勝手に決められたし、押し付けてくるなよ)

瑛奈「太宰…ああ、問題になってる自殺志願者だ。“天界”ですごく注目されてるなんでこんなところにいるの?」

太宰「私のことを知っているとは光栄だよ。私はね、君が落ちてきた音を聞いて仕事を放り投げてまでここに来たんだ←ただたんにサボりたかったヤツ」

瑛奈「ふーん、その仕事ってやつに戻らなくてもいいの?きっとみんな心配してると思うんだけど」

敦「だ…..さん、太宰さーん!どこですか!?仕事の続きしますよー」

太宰「ほんとだ、そしたらまた…」

瑛奈「ねぇ、出来れば俺も連れてって…俺さ、ヨコハマについても知らないしこんな姿だから何されるかわかんないし、治安もそんなに良くない…俺、地上の人達が怖いんだ」

太宰「そうか……いいだろう、ついておいで」

敦「あ、やっと見つけましたよ、?その子は…?」







ガチャ

瑛奈「ここが武装探偵社?普通の会社みたいな間取り、社員はバイトも合わせて…9人か」

太宰「そうだけど、人数を言い当てるなんてなかなかやるね」

国木田「遅いぞ!この唐変木め…💢なるべく早く帰ってこいと言っただろ💢もう10分も遅刻しているぞ💢💢…ん?その後ろにいる子供は誰だ?」

太宰「いいじゃないか、10分くらい。それよりもこの子、急に空から落ちてきたんだ。瑛奈君って名付けた、大人しくて可愛いんだ〜」

勝手に性格決めつけてる…何を話してるんだ?そうやって地上の人達は第一印象で決めつけるのか。

第一俺は大人しくなんかないのに!真逆なのに!まぁいいか。神様が地上は愚かとか言うのが理解出来た気がする…

ガチャ

与謝野「また喧嘩かい?何回言い合いをすれば気が済むんだい?」

太宰「与謝野さん、これは仕方がないのですよ。国木田君が怒りっぽいから言い合いが起きるだけです」

国木田「太宰が怒るようなことを言ってくるから怒ることになるんです!俺のせいでは断じてありません!」

うるさい、このメガネ。すぐそうやって怒るから怒りっぽいと言われるんだそのようなことも理解していないのか

瑛奈「うるさい💢眼鏡、怒鳴るな」

国木田「眼鏡だと💢💢生意気な…💢」

与謝野「おや?この子は誰だい?随分と可愛いね」

乱歩「なにこれコスプレ?」

国木田「乱歩さん、居たんですか」

瑛奈「さ、触るな!くすぐったい…」

乱歩「本物?それで空飛べるの?本物なら天使みたいだね」

瑛奈「触るなって,,,はぁ空飛べるに決まってるだろ。それに俺、天使だし…」

探偵社「え?天使??どういうことだい?/ですか?」

瑛奈「そのままの意味だって!気づいてなかったの?だっておかしいでしょ、羽生えてる人が空から落ちてくるなんて!」

ちょっと考えればすぐに分かるはずだ、でもあえて俺に言わせたのかもしれない。まあ、俺にとってはどっちでもいいけど

与謝野「落ちてきたのかい?落ちてきたにしては怪我がひとつもないが…」

瑛奈「だから触るなっ!治癒したんだよ、天使なら当然の力だ。それにお前らみたいな異能力も俺には無いよ、だが天使が使う力は並の天使以上に使いこなせる」

賢治「すごいんですね✨フワフワで、ニワトリの羽毛みたいですよ〜」

瑛奈「だーからー触るなって!!はぁ何回言っても無駄だ。ていうかそっちの自己紹介まだ聞いてないんだけど」

太宰「そうだね、じゃあ私から。私は太宰治異能力は人間失格」

敦「僕は中島敦です、異能力は月下獣です」

国木田「国木田独歩だ。異能力は独歩吟各」

与謝野「妾は与謝野晶子。異能力は君死給勿、治癒系だ」

乱歩「僕は江戸川乱歩、名探偵だ。異能力は超推理」

瑛奈「名探偵に江戸川って…江戸川コナンじゃん」

鏡花「私の名は鏡花、異能は夜叉白雪」

谷崎潤「僕は谷崎潤一郎、こっちは妹のナオミだよ。異能力は細雪、ナオミには異能力がないよ」

谷崎ナ「もう、兄様ったらそんなに緊張しなくてもいいのよ」

谷崎潤「今自己紹介中だから…」

賢治「僕は宮沢賢治です!異能力は雨ニモマケズです、お腹がすいてる時に発動できます!」

瑛奈「みんな個性的だね…俺も自己紹介する〜俺瑛奈、好きな物は三色団子!嫌いなものは銃と刃物、俺が使ってる武器はハンマー」

福沢「随分と賑やかじゃないか」

乱歩「お、社長。新しい新入社員の希望が入ったよ、天使らしい」

瑛奈「誰が希望なんてしたんd…」

太宰「私が希望しました、探偵社にも向いていると思います。どうですか社長?」

福沢「…いいだろう、入社面接と試験で決める。貴殿は私についてこい」

瑛奈「貴殿って呼ぶな、ちゃんと瑛奈って名前があるんだ」

太宰『私がつけた名前、気に入ってくれているようで何よりだ』


バタン

福沢「まず、質問は3つある。1つ目はなぜ地上に来た?」

瑛奈「いや〜友達と遊んでて、それで羽にちょっと傷はいって落ちちゃった。あの子はきっと消されるだろうね、俺みんなから結構大切?にされてたから。”優れてるってだけ”それだけで隔離されてたよ」

福沢「そうか、2つ目だ。個人情報を話して欲しい、履歴書がないからな」

瑛奈「えっと…歳...何歳だっけ?1000何だっけ、1460歳くらいかな?んで出身地が天界で、前職は道案内。肉体から開放された”魂”を主様の元へ運ぶ仕事、地縛霊とか〜守護霊とか〜心残りがある幽霊、悪霊は対処が大変だったよ」

福沢「最後の質問だ、地上に来て何をしたい?」

瑛奈「たっくさんやることがあるね、でも普通の生活だと楽しくないから刺激が欲しいかな。魂から教えてもらったミステリーみたいなことがあってもいいし〜賑やかで、明るいところにいたい!」

これが俺の本音だ、普通の生活などつまらない。道案内の途中で色々と聞いた、地上には本という紙に文字を書いてそれをまとめてひとつの物語にするものがあるらしい。

その中でも魂たちは「ミステリー」という謎解きをする本が気に入っていると言っている声が多かった、それに内容を聞いて少し興味も湧いたのだ。これらは全て地上でやりたいこと、つまり【やりたいことリスト】のようなものだな。

福沢「いいだろう、入社面接は合格だ。」

瑛奈「合格か...でも入社の面接だけでしょ?入社の試験は?」

福沢「…」

口をつむんだ、絶対いつかに予定してあるんだ

瑛奈「わかったよ。それで俺の部屋は?どこにすめばいいの、住む場所ないよ」

福沢「それなら話は通してある、詳しくは太宰に聞け」






瑛奈「太宰ー俺の家どこ?」

太宰「あー、そのことなら…私の部屋で一緒に住むことになったよ」

瑛奈「は?太宰と〜?」

一番優しそうな敦が良かった…でも太宰なだけマシか、乱歩は家駄菓子で埋もれて仕事も押付けそうだし、谷崎は妹がなぁ…ちょっとやばそうだし。それにそんな贅沢だって言えない。こっちは住まわせてもらう側だし。

瑛奈「はぁ、部屋の場所教えろ」

太宰「住ませてもらうのに生意気だなぁ」

瑛奈「いいから早く案内しろ!どうせ自殺するための道具が色々とあるんでしょ」

敦「仲良さそうでよかった…ε-(´∀`;)」

国木田「仲良いと言えるのか?」


ガチャ

瑛奈「太宰の家ここか、なんかシンプル…なんかないかなガサゴソ」

太宰「勝手に人の部屋を漁るな!」

瑛奈「今日から俺の部屋〜お、やっぱりある!縄?首吊りか。俺もう寝る、疲れた、仕事だってないもん」

太宰「私も寝たい〜仕事やりたくない」

瑛奈「うるさい、早く仕事行けよ」

太宰「そんな事言わないでさ〜」

瑛奈「Zzz」

太宰「寝るの早いんだ…じゃあまた」


次の日



瑛奈「ふわぁ…もう朝?」

4:30

瑛奈「こんなもんか、太宰は…寝てる」

太宰「Zzz」

瑛奈「…飯作るか、ご飯でいっか」


カタコトカタコト

瑛奈「できた、おこそ。おーいだざーい起きろ( ‘-’ )ノ)`-’ )ぺし」

太宰「ウグッ起きてたのかい?瑛奈君」

瑛奈「うん、暇だったからご飯も作った。ご飯派だから米だよ。おかずもちょっと作っといたから、後で買い出し行こ」

太宰「ありがとう、でもグイグイくるよね。すごいしゃべるじゃないか」

瑛奈「いつ喋らないって言ったんだよ、大人しくもないしŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”」

太宰「ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”」




瑛奈「ご馳走様、探偵社行くぞ」

太宰「ご馳走様でした、もうちょっと寝ていてもいいじゃないか。遅れても少しくらい大丈夫だよ」

瑛奈「国木田に言っとく、説教されとけ。あと買い出しも探偵社の暇なヤツ連れてくから今日一日中寝てても大丈夫だ、別に(*^^*)」

太宰「ちょっと、言うのは反則でしょ。聞いているの?ちょっと待っておくれよ〜」



ガチャ

瑛奈「来た」

乱歩「ちょうどいいところに。ねえ、駄菓子持ってない?持ってなかったら買いに行こうよ」

瑛奈「三色団子なら持ってるよ、欲しい?」

乱歩「気が利くな〜ちょうだい?」

瑛奈「いいよ、これ」

乱歩「わーい!」

賢治「乱歩さん、仕事の書類汚れちゃいますよ?」

乱歩「いいんだよ」

瑛奈「普通にダメだろ、てか賢治いまひま?一緒に買い物行かない?」

賢治「別にいいですよ。ですがお金の仕組みがよく分からないだけです」

瑛奈「じゃあ俺が教えてやるよ、早く行こ」

敦「これからどこかに行くんですか?」

賢治「これからお買い物に行くところです、瑛奈さんがついてこいというものですから」

敦『だいじょうぶかな』

敦「僕も行きますよ、仕事ちょうど終わったところですし」

瑛奈「んじゃ3人で行ってくるわ、乱歩。留守番よろしく」

乱歩「甘いお菓子買っといてくれるなら」

瑛奈「OK」

瑛奈「2人とも、ちょっと服掴むな。暴れんなよ、暴れたら落とすからな」

敦「何するんですか…うわっ」

賢治「おぉ〜」

瑛奈「俺には羽ついてんだから、飛ぶに決まってんだろ。便利なもんは使うんだよ。夕方頃には帰ってくる、あと国木田に言っといて〔太宰は仕事サボってるよ〜〕って」

乱歩「わかった」

乱歩『後で僕も乗せてもらおう』←乗り物だと思ってる


瑛奈「2人とも高所恐怖症じゃないよな、こういう体験は初めてか?」

敦「まぁ、そうですね」

賢治「はい、スズメたちの力を借りて飛ぼうとしたことはありますが、飛べなかったんです」

敦『スズメたち大変そうだな』
























































終わりです、どうでしたか?

でわまた

地上に落ちてきた天使

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