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────────────グオオ…



今日も、またどこかで『あいつら』の

遠吠えが響いている


この世界には『バケモノ』という

俺たち『ニンゲン』の敵がいる


いつからだろうか。こうやってさびれた町を転々としながら、『バケモノ』に怯え

暮らすようになったのは


「なに黄昏てるんだよ〜」


後ろから声をかけてくる青年。

俺と同い年の『メテヲ』ってやつだ

こんな世界になってからも俺はこいつの

おかげでなんとかやれている


「ねえ〜iemon〜」


特に振り返らずにぼーっと空を見ていた

俺を少し不満になったのか、今度は少し肩を揺らしながら話しかけてくる


「なんだよ…」


それに対して俺も少し不満げに返答をする

流石にこれ以上無視すると大変な事になりそうなので返事は一応しておこう、

という判断だ


「あっちの方にバケモノが倒れてるんだよ!食いに行こうよ〜」


相変わらず肩を揺らしながら、キラキラした目…子供のような目で俺に話しかけてくる

普段ならメテヲの誘いなんて9割断っていたことだろう。


しかし今回ばかりは違う。

この世界で俺たちがまともに食べられる物といえば、『バケモノ』の肉しか無いのだ


なんでって?そんなのは俺も知らない

そもそも、こんな荒廃した世界でまともに

食べられる物なんてあるわけないのだ


しかし、『バケモノ』の肉を手に入れるには当然、『バケモノ』を倒す必要がある。

俺たちがまともに『バケモノ』と戦おうとすれば、勝率は五分五分… いやもっと

低いだろう


なぜなら『バケモノ』たちは集団で襲ってくるうえに、よく分からない道具?のようなものを多用してくるからだ。


もちろん、そんな道具のようなものが

あるわけもなくこちらは一方的にやられる

だけ、というわけだ


だから、こちらは今のように倒れている

『バケモノ』か、単独で動いている『バケモノ』か、小さくて弱そうな『バケモノ』を

狙うしかないというわけだ


「…仕方ないな、俺も行くよ」


そう言い、重たい腰を上げる。






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