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13 - 第13話目標の一週間。

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2025年10月12日

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目標の1週間。

次の日から、私たちは私の作ったお弁当を一緒に食べる様になった。そうする内に、自然と一緒にいる時間が増えてきた。

朝登校してきたとき、休み時間、昼ごはん、放課後……。


そして、気付けば約束の1週間が迫ってきた。今のところ……かなり順調だと思う。見る限りでは、心変わりしそうな気配は無い。


キヨはプレイボーイではなくなった!1週間ごとに女の人を取っ替える軽い男なんかじゃないっ!


そしていよいよ、ちょうど1週間の朝を迎えた。私は最初のように早起きしてちょっぴり豪華なお弁当を作り、学校へ向かった。



「おっはよ!佐織、信ちゃん!」

私は元気よく声をかける。……ところが、二人は深刻そうな顔で何かを話している。


「どうしたの……?二人とも」

私は二人の後ろから声をかける。

「わっ!伊夜っ!?」

「脅かさないでよ。おはよう、いよっち」


二人はかなり驚いたみたいだ。

「何……?何かあった?」

「気にしないで、こっちの話」

なんで?……佐織は必死で何かを隠している……?

「ったく、いよっちは気にしなくて良いの!」

信子も様子がおかしい……。なぜ?


その時、先生がやって来て話はそこまでになった。私は気になったものの、深くは追求しなかった。


そして、待ちに待った昼休みがやって来た。私は弁当が2つ入ったカバンを手に、校舎裏へ行こうとした。


「いよっち、これからお弁当?……キヨと?」

確かめるように言う信子。

「そうだよっ!何てったって、今日は付き合って1週間目だし!」

私は速く行きたくて、足踏みしながら言う。

「そっか……行ってらっしゃい」

佐織は苦笑いな顔で言う。……もう少し明るくても良いんじゃない?


私は少し早く校舎裏に着いた。キヨを待つ事にした。



……遅いなぁ。

あと15分ぐらいで昼休みは終ってしまう。


キーン、コーン……

チャイムが鳴った。……予鈴だ。

とうとうキヨは来なかった。


沈んだ私は重たい足取りで教室へ向かった。……なぜキヨは来なかったんだろう……。


教室へ帰った私の表情を見ても、佐織と信子の態度は相変わらずで、同情や慰めは無かった。


みんなおかしいよ。……隠し事ばっかり……。


午後の授業は心、ここにあらずであっという間に放課後になった。


私は一人で、いつもの待ち合わせ場所にいた。

……なんで?キヨ。最近はうっとおしいぐらい一緒に居たのに……。顔見れなきゃ寂しいじゃん。


ふと携帯を見た。


昨日は来ていた、キヨからのメール。



……キヨの声が聞きたいな。

電話しちゃおう……。


私は携帯のアドレス帳からキヨの電話番号を呼び出し、発信ボタンを押した。

すると丁度タイミング良く、少し遠くの方から携帯の着信音が聞こえた。

……キヨかもしれない!

私は音のする方へ行ってみることにした。



この辺から聞こえたハズ……着信音はキヨのだった。


その時、女の人の声がした。

「ねぇ、さっき携帯鳴ってたよ。出なくて良かったの?」

すると聞き慣れた声がした。

「いいのいいの。それよりさ、今日ウチ来る?」


……キヨ?


「行く行く。親、居ないでしょ?」

「モチ」

……楽しそうな笑い声。間違いない。あの女の人と話してるのはキヨだ。


「あ、でもさ、彼女いるんじゃない?噂で聞いたけど」

女の人がキヨに尋ねた。

「居るよ。でも、オレはプレイボーイだから」

悪びれもせず、あっさりキヨが言う。

「あはは、彼女かわいそぉ」

女の人は笑いながら言う。


そしてキヨたちは出口へ向かおうとこっちへやって来た。

私は隠れる気力さえなかった。

キヨは私を見つける。……氷ついたような顔のキヨ。

後ろで女の人が

「誰、この子?」

と尋ねるが全く反応しない。



私は、この世から消えてしまいたかった。

プレイボーイはやっぱりプレイボーイだったのだ。





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