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『ゴミ人間』
【???】
?「んっ…」
周りが温かい、腐った食べ物、溢れたファーストフード店のドリンク
ここはゴミ箱の中、俺の家の中だ
?「ふぅ…」
ゴミ箱の蓋を開ける
朝日が眩しくて目が痛い
ゴ「…はぁ、またお前か」
?「おはよう、おじちゃん。今日もいい日になりそうだね」
ゴ「俺はお前と会った時点で悪い日になることが確定しているんだよ」
?「へいへい」
毎朝のように会うゴミ収集車の運転手のおじちゃん
俺の家を回収したいようで、毎朝喧嘩している
ゴ「それで、今日も仕事か?」
?「もちろん、俺はこの街のヒーローだからね」
ゴ「ヒーローか…こちらにとっては悪者だけどな」
?「そんな顔しないでよ、ゴミ箱の中で拾ったハンバーガー食べる?」
ゴ「いらん。俺はもう行く、また明日回収しに来るからな」
?「はーい、ばいばい」
俺はこの街のヒーローだ
ただ怪獣をやっつけるとかそんなんじゃなくって…
【ギャンブル会場】
ヤ「クソっ!おいヒーロー!相手のサイコロの目を予想しろ!」
?「お兄さんは何円出してくれるの?」
ヤ「一万!一万でどうだ!?その代わり外したら全裸土下座だからな!!」
?「オッケー、サイコロの目は六かな」
ヤ「六だな!?六!」
デ「……正解でございます」
ヤ「よーし!!勝った!これでもう働かなくていいんだ!」
?「よかったね〜」
そう、俺はギャンブルのお手伝いヒーローだ
俺は生まれた時から運が良く、多分怪物退治よりこんなことをする方が向いている
7歳の時からこんなふうに稼いでいるのだ
【路地裏】
?「…今日は20万か」
歴代最高売上は100万だから、あと5倍の人助ければよかったな…
?「ねぇ、そこのお兄さん。」
フードを深く被った少女が話しかけて来た
?「?、なんですか?」
?「さっきギャンブル会場にいたよね?」
あぁ、お客さんか
?「残念ながら今日は営業終了だね」
?「運でサイコロの目を当てたのかい?」
?「そうそう、俺って幸運でさ」
?「そうかい、じゃあ…」
フードの少女は俺との距離を徐々に縮め…
?「違法ギャンブル会場立ち入り及び、違法営業の罪で逮捕ね」
?「…は?」
俺は逮捕された