テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ぽっぴあ
2,599
10,347
120
「⋯⋯⋯⋯終わったぁ⋯⋯」
時計を見ると、日付が変わる直前だった。
「おつかれさま〜。」
「マジで無理だった……」
立ち上がって大きく伸びをする。
頭の重さがまだ残っていた。
「帰ろ。終電ギリじゃない?」
「うわ、ほんとじゃん。」
タイムカードを切って、駅へ急いだ。
「……これ乗れる?」
「無理そうだけど、乗るしかないね。」
どう見ても乗れない、満員の終電がホームに停まる。
ドアが開いた瞬間、後ろから押されてよろめく。
流されるまま、中に入った。
「……やば、」
「やばいね〜⋯」
身動きが取れない。
空気が重くて、息が浅くなる。
電車が揺れて、人が一斉に傾く。
視界がブレる。
「大丈夫?」
すぐ近くでコンちゃんの声。
「……ギリギリ。」
「こっち寄りな。」
「わーイケメン。」
「そんなこと言ってる暇ないって。」
少しだけ隙間と余裕ができる。
⋯これ、このまま耐えるのヤバいな。
何駅か過ぎて、やっと降りた。
「……はぁ…」
外の空気が軽い。
「大丈夫?」
「……ギリギリセーフ。」
まだちょっとふらつくけど、さっきよりはマシだ。
改札に向かいながら、小さく息を吐く。
今日、ずっとしんどかったな。
でも、
「……帰れる。」
「そりゃ帰れるでしょ。」
「そうじゃなくて。」
ちゃんと終わって、ちゃんと帰れる。
それだけで、少しだけ安心する。
帰らなきゃな。
らっだぁ、待ってるし。
「……帰ろ。」
「うん、帰ろ〜。」
NEXT=♡1000
文字数表示を見てると尺調整いつもミスってるな〜って思います。
直せる予感は一ミリもないです。
コメント
3件