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食堂に入り、生徒全員が揃ったところで夕食が始まった。
遊宵先生は一見いつも通りのへらりとした笑顔で先生方と談笑しているけど、その様子をあの子が睨みつけるようにして見ている。
ーなんだか嫌な予感がした。
「真凜どうしたの!?」
見ると、あの子がしゃくり上げるようにして泣き叫んでいた。
「うぇッ、ううッ…えぐっ…ぐすっ、あ゙ーあーうぁ゙ーんっ、ひぐっ…えーん」
隣にいた友達らしき生徒が慌てたように声をかける。
「大丈夫!?なんで泣いてるの?」
食堂が静まりかえり、あの子の泣き声が響き渡っていた。
「うッ、ぐすっ、…っ遊宵せんせぇ…がっ、はぁッ…ひぐっ、…遊宵せんせぇにぃッ…っひどいこと言われてッ…ぅわーん」
その瞬間、食堂全体に一気にどよめきが広がった。
「え!?遊宵先生が…」
「生徒を泣かせるなんて最低…」
「やっぱあの先生は…」
「こんなのクズじゃん」
私は見てしまった。あの子の唇が悪意たっぷりに釣り上がっていくのを。
すぐに遊宵先生の方を振り向いたけど、既に他の先生に連れられて食堂を出ていくその後姿を僅かに捉えただけだった。